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日総研さん、東京セミナー

テキストを新たに更新して、今年も各地へ伺うことになりました。よろしくお願い致します。

「死化粧とエンゼルケア」

の医療・介護職の皆様に向けた講座です。遠くは新潟県からも、30℃を超えた昨日の東京の会場には40名弱の皆様にお出いただき、「今回は、仲間と一緒に来ました!!」と、声を掛けていただいたりもして、その後の報告もいただいて、前回のセミナーの内容を活かして頑張られていたことを知り、とても嬉しかったです。

質問コーナーは、熱心な皆さまお一人お一人にお答えして、気が付けばセミナーを終えて、1時間を超えていました。

小さな赤ちゃんのこと、小児癌と闘っている子どもさんたちのこと、病気や癌の告知を受け、医療者の皆さんと共に歩む、大切な一日一日のお話し。お年寄りの人生の最期に関わる、深い時間。色んなお話しを伺い、皆さんと一緒に色々なことを考えました。

患者さんや利用者さんが、家族が頑張っていること。笑顔になって下さった瞬間のこと。一緒に積み重ねて来た、宝物の時間。「だから、希望に、約束に応えたい」のだと、涙を流すプロの皆さんとの時間は、貴重な時間でした。みんな、お一人おひとりを想い続けて居られました。

私にも忘れられない患者さんや、故人さまが居られます。

認知症だったOさんは、息を引き取るまでかすかな声で大好きなソーラン節を歌って、みんなを励ましてくれました。Hさんは、家族の居ない方でした。職員みんなのアイドルで、最期に駆け付けた私を見て手を伸ばし、手を握った時「逝かないで」と私が声を掛けるとかすかなまばたきをして、息を引き取られました。今はとても増えた孤独死と呼ばれる現場に於いては、面倒見の良かった故人さまだからこそ、集まる人は確かに少ないかもしれないけれど、確実にその方を思う温かい人たちに囲まれて、お骨になられます。

出逢う以上、家族の居ない人にも、私たちが家族として、その方に選ばれて居るのだと思っています。だから、きちんと送りたい。ただ、そういう気持ちでいっぱいいっぱいになったとき、生きて居られても死を迎えていても、結局その方に支えられている私たちが居る。悲しみの中で色々と深く考える時間をいただき、悩むという課題をいただく中で、成長させてもらっている。結果、お互いさまの関係なのだと思います。

人には、一人ひとりの人生があり、背景があります。セミナーで壇上に立たせていただくとき、私もお一人おひとりを想い出しています。それは、セミナーに参加して下さる皆さんと一緒だと思っています。

どの会場も、悩んでいることは共通していることが多くあります。例えば、出来ない理由を見付けて正当化することは、誰でも、幾らでも出来ますが、それは結果的に相手に受け入れられずに、わだかまりが残ります。そこに悩む方も多い。

一番難しいのは、

求められることに対する価値観をすり合わせ、確認をして、押し付けにならないように、爽やかに形にすること。その目的を定め、方法を得るために、皆さんが集まります。

現場は、とてもはっきりしていて厳しいものです。その厳しさを皆さんが、知っている。だから、私も真剣に応えます。

亡くなるご本人や遺される家族にとって死は、夢物語の中にはありません。妄想や空想の中にあるものでもありません。価値観や背景は、一人ひとり違います。現実に起こるお別れの時間を、亡くなられる方の傍で、遺された人の傍で、真剣に思いやりを持って誠心誠意、プロとして、人として接していくこと。

それが人と向き合わせていただく時間の中の、倫理を基本とした、礼儀なのだと思います。

悲しみの現場では、遺された方々が亡き人の想い出をゆっくり語り始めるとき、ステキな過去の時間がどんどん語られる中で、皆さんよく笑います。もちろん泣くことは一生続くけど、涙の種類が変わって行き、遺された方の悲しみを支えてくれるのは、やっぱり亡き人の存在なのだと、私は現場でそう教えてもらいます。

このお仕事は死を迎えられてから出逢うことも多いから、ご遺族からお話しを伺う中で「お会いして、お話ししてみたかったな」と、思うことも実は多い。

ポプラ社さんから出版されている、おもかげ復元師と震災絵日記からいただくご縁で、死を迎えることが決まった方からアプローチをいただくことも多いのですが、私はいつもその度に、多くの優しさを分けていただいていると思っています。

その人が生きているとき、その方の笑顔を知っている人は、最高の宝物を持っているのだと思います。その遺してもらった宝物を基盤として、悲しみと一緒に優しさをもらって、人は成長させてもらえるのではないでしょうか。

今回、皆さんの質問にお答えした内容は、以上のような内容でした。

ブログを楽しみにしてくださっている方が多いことも、今回改めて知りました。徹夜で仕事をしていることも多いので業務や現場が立て込んだときは難しいけれど、はい、出来るだけ更新したいと思います。

「おじちゃんは元気ですか?」と、声を掛けていただくことも多いので、日を改めて、じいちゃんを語りたいと思います。お楽しみに⁉︎

皆さまの益々のご活躍を、お祈り申し上げます。

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