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最近多い相談

最近多い相談ごとです。お盆にお墓参りに行けないと悲嘆を抱える方々のお声を聞きます。私なりに、お答えします。

それは、仕方のないことです。ご先祖様だって、仕事をクビになってまで墓参りをしてくれとはきっと、思っていない。

でも、周りのお墓にはたくさんお参りに来られていて、ちょっとさみしくなっちゃうかもしれないから、

だから、お寺さんに相談してみるか、又は「ぶしつけで申し訳ありません。行きたいけど行けないので、どのようにしたら良いのか悩んでおりました。」と、お経をあげていただく分と供物分(準備も実は大変だから)と思いを布施に替えて、包んでお手紙を添えて、相談してみてはいかがでしょうか?と、お答えします。そうしたら、その気持ちとその先のことも、相談に乗っていただけるのではないかと思います。自分の悲しみや責任感を、きっと受け容れてもらえると思いますよ。と、お話しをします。

お墓参りに行けなくても、お寺さんにお願いしても、お墓の方向に手を合わせるのだけは忘れないようにしてくださいね。

手を合わせるときは、「ごめんなさい」の後は、「ありがとう」の感謝の気持ちで、言葉を締めるとなんとも言えないステキな気持ちになるものです。

なんでステキかって、「ありがとう」は、切れずにつながっている証拠ですもんね。

お盆時期、桜では、これまで復元納棺でご縁をいただいた、お独り暮らしで亡くなられて見つけてもらった方々、生前にお参りに来てねと声を掛けていただいた方々の、お盆のお墓参りに伺います。そして、「あ、お参りに来れないのかな?」と思えるお墓を見付けては洗って、御線香をお供えして、帰って来ています。

「えー、あちらの◯◯さんのお参りに来ました。多分、そうしてちょうだいと言われると思いましたので、おせっかいでしょうが、お墓を洗わせていただきます。」と、手を合わせて帰って来ます。

以前、家族を亡くした沿岸の子供たちとお墓参りに度々行きましたが、彼らの普通は、自分の墓の周りの墓も洗い、線香を上げ、こんにちは!と、挨拶をして帰るというのが通例です。津波で亡くなった人たちが、そう教えて育てたのだと、彼らは言いました。亡き人と、ステキな関係でつながっているんだなと、教えられたことがありました。

大切につなげたい、失くしたくない、日本の心です。

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