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じいちゃんの納涼話し

「納涼祭するの?」と、84歳の我が家のじいちゃんが突然聞いてきた。

「そうだよ。」と私が答えると、

じじ「むかしはさぁ、何処でもやってよなぁ。小さい頃なぁ、それが楽しみでなぁ〜。」

私「そうだよね〜。私も、色々行ったもの。怖いはなしなんだけど、なるどなぁってことを、学んだよね。」

じじ「おれも行って、話そうかな?」

私「怖いはなし、出来る?」

じじ「納涼だべぇ?要は、戒めの話だよな。あと、何となく死んだじいちゃんに会いたくなったりしてな〜。」

私「うん、そうだよ。じじは、何はなす?」

じじ「私は最近・・・、物忘れが激しい。そしてその内、生きてることすら忘れてしまうかもしれない・・・。・・・ってどう?」

私「・・・(それは、人生相談か⁉︎)。」

じじ「どう?(目がキラキラ)」

私「むかしの納涼は、そんな感じ?」

じじ「違うよ!!」

私「違うんかい!!」

じじ「怖いはなしって、何がある?」

私「三途の川の話しは、体験した人から聞いたことない?」

じじ「あるよ!80も過ぎれば、そんな話し山ほどあるよ〜!この前よぉ〜、赤い橋渡って途中で戻って来たっていうよぉ〜、ベラベラ、ベラベラ(止まらないんです。それだよ、それ!かれこれ、30分経過)。」

私「いっぱい、あるじゃん!」

じじ「はい、もう、しゃべったから終わり〜!」

私「終わりなんだ!はい、おつかれ!!」

じじ、御満悦でチロ(犬)をお供に、自室に帰ったとさ。桃太郎さんみたいだね!そしてしばらくして、北海道の浜で生まれ育ったからなのか、大好きな八代亜紀さんの舟唄を、大音量でかけながら(本人曰く、耳が遠いのでどうしても)、愛車で出掛けた、じじでした。

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