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お盆 1

迎え盆

みんな忙しかったので、1人でしようと思っていただけに、ちょっと嬉しかった桜の事務所前で毎年恒例、10名弱が集まっての迎え盆。

納棺にご縁をいただいた沢山の皆さん。ご家族や、帰る家のある方は、きっと帰るのを楽しみにしていて、家族や子孫が身内やご先祖様を思い作ってくれた「きゅうりの馬に乗り」、帰って来られたのではないかと思います。

現代という時代の背景にある、生涯お独りで過ごされた方々とのご縁も、たくさんありました。災害で帰る家のない方も居られます。

お墓に帰られたかしら?お寺に帰られたかしら?それとも帰る家を探しているかしら?でも、帰っても空き家になっているし・・・。取り壊されたりもしているし。事情のある方は、桜の事務所でお盆を過ごしていただければと、おもてなしセットを用意してありました。

お盆の時期は特に、事務所内の足音や物音が激しくなりますから、私たちの会話も、

「居られますね。」
「そうね。」
「ゆっくり過ごしてもらえると良いですね。」
「そうね、お酒足りるかしらね?」

と、まぁ、そんな感じ。こういう仕事だと、別に不思議はないものです。

だって、自分がそう言われる立場になって考えたら動く度に、「何かいる!」とか言われたら、居心地悪いし、感じ悪いですから(笑)普通に過ごします。

お盆前には、こんなことがありました。父を亡くした子から連絡が来て、

「何かあったのね?」って聞いたら、
「はい。父が夢に出て来て、「酒は足りてる。つまみが足りない。」と言われたんです。」

相変わらず愉快ですと話す彼の言葉に、2人で大笑いして、お盆にはおつまみを多めに供えることで、一件落着。

母を亡くしたお子さんたち姉妹が同じ日に同じ夢を見たと話してくれて、

「料理が出来ないから、鍋を供えて!」と、母に言われたと。お母さんが一番気に入っていたお鍋を、仏壇に供えることを提案しました。

「どうせなら、私たちもお母さんの手料理食べたいな〜」と話していたので、お盆に、おばあちゃんに教えてもらいながら2人でお料理作ってみたら?それを仏壇に供えて、お母さんに味をみてもらうといいよと、話しました。

お子さんが帰ってくるお母さん方々は、好きだったものを手作りして、供えると教えてもらいました。などなど、皆さんのお家それぞれに、亡き人の帰りを待ちわびているお盆でした。

風習やしきたりの古い伝統のある地域で生きていると、色々なことを教えられ、伝えられています。どちらかと言うと「しなくてはいけない行事」と言うよりは、「待っている気持ちに従って、風習が寄り添ってくれている」という感じでしょうか。

あいにくの雨・・・。迎え火に使う松に、なかなか火がつかない。松を組んで準備をするも、雨がザーザー。一度避難して・・・と、繰り返していたら、桜に様子を見に来て下さった、驚くほど何でも出来るTさんが、パパッと見事に火を付けてくれました!「わー!良かった〜ぁ!」とみんなで拍手をして。ありがとうございました!感謝、感謝!

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