ブログ

民話のふるさと

先日、岩手県内にある「カッパ淵」に行きました。帰り道にすれ違った、一輪車を押していたおじさん。

私「おじさん、河童見たことありますか?」岩手県って、けっこうそういう会話が普通に出来ます。(笑)

おじさん「おれは見たことないけどさ〜、小さい頃は、夜に河童が川から出てきて、馬小屋に入っていくのを見たって人が、けっこう居たよ〜。」←方言が強いので訳すとこんな感じ。

おじさん「あんたたちは、どこから来たの?」

私「九州!(九州から来た方と行ったので)」

おじさん「九州!!おれ、北海道は行ったことあるけど、九州はないな〜〜。今度、行くわ!」

この、ノリね。最高の、おもてなしね!!

カッパ淵は、遠野市にあります。遠野物語の、遠野です。

遠野には、座敷わらしや河童以外にも、「オシラサマ」という馬と女の子が一対になった蚕の産業や家を守る神さまの風習があり、昔は正月にイタコを呼んでオシラサマを遊ばせる風習がありました。

歴史ある家に納棺に伺うと、古いオシラサマが祀られていて、話に花が咲くこともあります。

オシラサマには毎年お正月に布を一枚着せるので、古く歴のある家は、ものすごい数の布が重なり、何だかものすごい迫力があります。

そして又別の家での納棺中、子供の足音が・・・。

私「・・・ん?」

家主「聞こえた?(笑)聞こえちゃった?うちには、子どもは居ないです。」

私「・・・座敷わらし?」

家主「うん、そうだよ!」←満面の笑み

私「あ、それで廊下におにぎりとお菓子があったんですね?」

家主「うん、そう。連れて帰らないでね!」

私「あら!!気を付けます(笑)」

という会話も、普通にあります(笑)座敷わらしが家に居ると、家が繁栄すると言われています。確かに、座敷わらしの居る家は、立派で大きな家が多いです。居なくなると、その逆です。なので、座敷わらしの居る家は、座敷わらしを大事にして出て行かれないようにしています。

というよりは、福の神を丁寧に祀るという感じでもなく、本当に行き場のない子どもに気に入られたから、居たいだけ居なさい〜と、可愛がっている感じです。

風習は、生活と共にあります。どこかで風習に触れられるかも!そんな民話のふるさと岩手県へ是非遊びに来て下さい。

関連記事

著書のご案内

おもかげ復元師(ポプラ社)


遺族の深い悲しみを、生きていく力に変える。ボランティアで300人以上を復元した女性納棺師が綴る、生と死のドラマ。
この商品を見る
おもかげ復元師の震災絵日記(ポプラ社)


東日本大震災後、津波被害の激しかった沿岸地域で300人以上のご遺体を復元した女性納棺師が描いた絵と言葉の実際のスケッチブック。
この商品を見る
看護職・介護職が行う エンゼルケア・死化粧とグリーフケア (日総研出版)


数多くの旅立ちに立ち会った 復元納棺師が教える エンゼルケア・死化粧とグリーフケア!
この商品を見る
納棺・遺体処置実務実践資料集(綜合ユニコム)


損傷部位の処置、溺死、縊死の処置など、ケース別の対処法を詳解!
この商品を見る
新生児・小児のエンゼルケアとグリーフケア(日総研出版)



震災でたくさんの子どもを見送った復元納棺師が遺族の負担の和らげる技術を動画解説!
この商品を見る
ご遺族参加型納棺 実践DVD(綜合ユニコム)


家族とともに行うための着せ替えの手順と手技のポイントを「全体」と「視点やポイント」の編集構成で、わかりやすく見せます!
この商品を見る
ページ上部へ戻る