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じじ、85歳

〜おれの捻挫
じじ「おれ、捻挫したみたいなんだよ〜」

私「え!?なんで?」

じじ「しらねーよ!」

私(なんで、そこ、逆ギレ?)

じじ「先生によ、訪問診療の時に話したら、無理しないでいたら、大丈夫だよって言ってたから、大丈夫だよ!」

私(いや、だから、なんで?)「ん、了解!」

角度により、確かに痛がっていたのはホント。でも、大好きなサンマが乗っているお皿を、その痛い手で持っていたのは、現認!!(笑)年寄りは、自分の気付かない内に、色々起こしているものらしい。しかし、私が聞きたいことと、じじが伝えたいことがあまりにも違いすぎて、面白かった(笑)

〜なびく髪
じじ「見て!」

朝一、台所に居た私に声を掛けるじじ。自分の頭を指差していた。

私「髪、生えた?」

耳の横から後頭部にかけてのラインの下には、髪があるが、その上がピカピカしている。じじは、波平さんカットである。

じじ「おれの髪が、なびいてる。なびいている!←二回言ってる」

見ると、ただの寝ぐせだった(笑)髪がなびいて、とても嬉しかったらしい。何度も言うが、ただの寝ぐせである。

〜おやすみ
チロ(犬)「ワン!」

じじ「はい、おやすみ〜」犬小屋の戸を開ける。チロ、静かに小屋に入る。

チロ「ワン!」

じじ「はーい、おやすみ〜」犬小屋の戸を開ける。チロ、トコトコ入る。

私「なんで、おやすみなの?」

じじ「ワン!って、うるさいから、ワンって鳴く度に、寝かせる。」

私「なんか言ってるんじゃないの?」

じじ「おれ、シロ(チロのことを、じじは歯の噛み合わせの問題で?いや、頑固だから(笑)シロと言う)の言ってること全部分かるから。ムダ鳴きの時は、おやすみなの〜。」

猫たち二匹「ニャー」

じじ「はい、おやすみ〜」

私「猫にもかい!!」

なぜか、じじの言うことをよく聞く我が家の動物たち。

じじ「飼い主が俊敏じゃなくたって、ちゃんと話してきかせれば動物は分かるんです!」

猫たちも、じじ大好き。だか、猫は足にまとわりついて甘えるので、じじは時々「おっと!」って転びそうになる。充分、俊敏である。

〜神通力
じじ「俺の主治医よ、神通力あるんだぜ!」なんとも、自慢気(笑)

私「何があったの?」

じじ「俺の思ってること、言わなくたって全部分かってるもん!」

私「いいかい、じじ。じじの主治医はね、色々な特別な力を持った人だから、誰彼に言わないんだよ!」

じじ「ホントか!うん、分かった!」←声小さい

翌日、近所のおじさんが言っていた。

おじさん「特別な力を持った医者が、主治医だって!?」

おーい!
じじ〜、言いふらしてた〜〜!!(笑)

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