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屋敷蛇の正体

孤独死で亡くなられた方のお家で、野菜を作っている。

せっかく立派な畑なので、畑を休ませるともったいないということで、畑の全部という訳にはいかないけど、一部ではあるが、

ご遺族がお盆に帰ってくる時には、沢山収穫をして帰ってもらいたいなという思いで、育てている。

ある日の帰り際、石垣の石と石の間に蛇がいた。

あら、屋敷蛇かな?

そう思って、そのままにして帰った。

可愛かったので、ご遺族に報告しようと思って一枚写真を撮った。

何となく気になって、夜に蛇の種類を調べた。

マムシだった!!

先日、納棺にお邪魔した家が農家だったので、長老さんに聞いてみた。

私「この前、蛇を見ました。」

長老「おぉ、そうか、そうか。」

私「昔から、その家を守ると言われている屋敷蛇だと思いました。」

長老「ました?」

私「調べたら、マムシでした!」

長老「あははは〜。マムシは、屋敷蛇じゃないな(笑)屋敷蛇は、アオダイショウとかだから!」

私「あのマムシは?」

長老「んー、マムシは、マムシ!」

私「あ、やっぱりですかー(笑)」

と、そんなことがあった(笑)

あー、びっくりした!(笑)

孤独死が社会問題になってはいるが、特に山の方へ納棺に行った時は、この広大な畑が終わってしまうのはもったいないなぁ。

そう思うことが多くなった。

人が一人お空に上がると、一変に色んなことが変わっていく。

一変に地域の光景が変わることがある。

分かってはいるけれど、実際目の当たりにすると、とても寂しい気持ちになってしまう。

目の前の光景が、永遠に続くものではないことも、知っている。

永遠に続くものなんて1つもないことも、知っている。

だからきっと、今という二度と戻らない時間を大切にしないといけないのだと思います。

私「マムシは、屋敷蛇にはならないのですか?」

長老「そうだなぁ、頑張ればなれるさ!」

私、ガッツポーズ。

私「ではあの蛇は、屋敷蛇で良いですか?」

長老「良いよ、良いよ(笑)あははは〜」

広大な畑の持ち主は、同じくらい広い心を持っておられる。普段のそんな会話が、私の心を躍動させてくれましたとさ。

頑張れ、マムシ!

目指せ、屋敷蛇!!

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