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アマビエ

    自粛期間の中、遺族の子供たちや近隣の子どもたちからCOVID19の感染に対する不安を聞いていたので、

さて、どうしようかなぁと悩みつつ、

 元々趣味で、数種類の特殊な粘土を使って「座敷わらし」や「弁財天」を作っているので(北上市のふるさと納税でご案内します)その粘土でちょっと作ってみたら可愛いかったので、

 「アマビエ」を手作りして、配った。

 200個。みんな喜んでくれて、しかも殺到して、あっという間に無くなってしまい、全然足りなかった(笑)納棺に伺う時も、ご遺族の子どもたち用に持ち歩いて渡していたのですが、実は老若男女関係なく大人も大喜び。

 感染に対して、身体に関しては頼もしい医療のプロがいる。

 環境に関しては、大人たちも頑張っている。

 ただの近所のおばちゃんとして出来ることは、お人形を作って配ること!そして、子どもたちのお話しをよく聞いて、不安を小さく小さくすることくらいかな。

 不安がないと気を付けないから、少しの不安は大切だと、私は思う。それが、正しく怖がるということ。その不安と上手に付き合う方法は、やっぱり大人の役割だから、経験上、伝授できる。年取った分(笑)

 仕事と家事の合間に作るので、50個作るのに、2週間掛かるアマビエ。お役に立てて光栄でした。

 アマビエや、奪衣婆さんなど、昔から手を合わせたり、その絵を見ると感染症にかからないと言い伝えられている存在はたくさんある。

 大切なのは、自分だけがかからないようにするのではなくて、みんなで気を付けて社会を作っていくこと。そして、感染した人を出来る限り支えようと、本当はそういう真意があることを忘れてはいけないのが、風習である。

 アマビエや奪衣婆さんは、姿を見れば感染しないということも有名だけれど、感染したときに自分がどうするかという意識付けにも、意義がある。そして、感染した人の孤独で不安な心をも支えてくれる存在であることは言うまでもない。

 妖怪やあの世の人は、感染しない。人と人の心をつなぐ、たくましい存在である。だから、そういう人に・・・、私もなりたい。

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