5.212017
日総研、東京セミナー
段々、暑い日が続くようになってきました。夕方は少し涼しいこともあるので、着るものも悩む季節です。
18日は地域の認知症のお勉強の後、
19日は東京に入り日総研さんの本の取材、
20日は赤ちゃん、子どものグリーフケアと死化粧の、10時〜16時のセミナー、
21日〜は弊社で専門技術育成コースセミナーのスタートです。
赤ちゃん・子どものグリーフケアと死化粧のセミナーは、全国2周回らせていただいて、今回の東京で終了しました。色々な方々にお会いして、色々な相談も受け、色々な話しが出来ました。
どこの会場でも、受講してくださった医師、看護師、助産師、大学講師、看護学校講師の方が沢山質問のために並んでいただいて、同時にサイン会がスタート。そして、色々お話ししながら、気が付けばいつもセミナー終了から、1時間半は過ぎている。大急ぎで帰るための新幹線に間に合うように、走るのが苦手な私ですが(笑)今日も走って東京駅に向かいました。
技術面の質問としては、赤ちゃんや子どもたちの現在の状態から、考えていく内容が多かったこと。そしてメンタルの部分では、死に直面した親御さんへの関わり、同時にケアする人をどうケアするか、という内容がとても多かったように感じました。
私は普段、年齢問わず、職種問わず、ご遺族と過ごすことが多くあります。ご遺族側のお話しを聞くことが多いことと、現場からお伝えできることとしては、
やってあげたいことが、必要とされていることなのかの、擦り合わせが必要かな?と、感じたので、価値観の違いや確認の怠りから、不信感を発生させないようにの方法論を、お伝えしました。
同時に、プロとして目の前の方に認識されている場合、色々なことが求められていると思います。だから、
自分が行うことに目的を持つこと。
その目的の中に、各々の役割の采配を行うこと(詳細はセミナーでお伝えしました)。そのためには、全体が見えていないと出来ないということ。などなど。
死に慣れる必要はないということ。何より今という時間が、二度元戻らない時間であることを認識して、判断する方法などなどをお伝えしました。
セミナーの最後には、こんなお話をしました。
お母さんのお腹の中で亡くなった赤ちゃん。生まれてすぐに亡くなった赤ちゃん。お父さんやお母さん、兄弟や姉妹と過ごした子どもたち。そして、残念ながら親に愛される環境になかった子どもたち。急に家族とお別れをすることになった子どもたち。一人ひとりに事情や背景があります。だから、こちら側も悩んで考えて、全力で尽くす日々があったと思います。
赤ちゃんや子どもに関わってくれた人たちの中に、その一人ひとりの赤ちゃん子どもの記憶がある限り、その子たちは誰かの中に生き続けることが出来るのだと思います。
そして、支えていたつもりが、実は支えられていたと知るのも、一緒に過ごした大切な時間を共にした証拠なのだと思います。出来ないことを見付けて苦しむことも多いけれど、そこはきちんと向き合う自分を育て、辛いときは誰かに聞いてもらって、そして日々学び訓練して、課題として向き合っていく。その中でも出来ることを見付けて、擦り合わせて形に変えていく。そうすると、目の前の子の可愛さに、また気付く。この子を守りたいと、私たちも彼らの存在に勇気をもらっているのだと思います。
そして、これだけは言える。ご存知の通り、子どもというのは、自由人です。私たちが今でもこんなに心配していることにも気が付かず、興味のあるものを見付けて、夢中になって、私たちのことすら忘れているかもしれません。(笑)それでも良い。お空の上で、安心できる場所で、面倒見てくれる誰かと、笑顔で過ごしてくれていたらと、私もいつも願っています。
今日、お伝えした内容を皆さまの引き出しに入れて現場に組み込んでいただいて、誰かの安心や笑顔につなげるために、ご活用いただければと思います。
全国各地を回らせていただき、多くの皆さまとお会いできたこと。心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
日総研さんのセミナーは、今年はあと3回違う演題であります。皆さまにお会い出来ますよう会場でまた、お待ち申し上げております。