10.132017
死の臨床年次大会・秋田
死の臨床研究会
医療の学会です。普段から大変お世話になっています、地元の医師が役員を務められているので、度々お声を掛けていただきます。
今年の会場の秋田県に、全国各地から多くの方が集まられていました。今、各地で発生している災害で御尽力された医療の皆さんへの講演がとても増えていて、各地の被災地へ度々伺って、皆さんのお話を聞かせていただくことも多くなりました。
今年の大会の内容としては、私は何も出来ないけれど、私の周りの素晴らしい方々が、いつも支えてくださっていること。そのつながりのお話しと、これまでのことをお話しさせていただきました。
子どもたちと浜へ行った時のこと。今も沖から色々な物が流れて来ます。お茶碗や湯呑み、レンガなど沖から浜に辿り着いた生活用品の食器などの欠けた角は、海の中で波にもまれ、丸くなっていました。子どもたちは一つ一つ拾いながら、
「6年以上(経った)だもんね。」
大自然は、月日が経ったことを子どもたちに、静かに教えてくれていました。
「しっかし、じいちゃんは一体、何処で何してるんだろう!!」
自分が帰ってくるのが遅くなった時、いつもそう言われて怒られていたんだよって、被災地沿岸の子どもたちから教えもらったことを沢山想い出しながら、お話しをさせていただきました。
ここの所、講演と納棺現場、原稿の締め切りも立て込みまして、根詰めていました。気が付けばすっかり寒くなっていました。着るものに困っている、今日この頃です。