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検証から知り得ること

東北地方限定で放送された、NHKの番組がありました。

「法医学者が語る
〜東日本大震災の死因の検証」

普段はあまりお目にかかれない、法医学者の医師の皆さんが、お話しされていました。すごく、意味のある、深い番組だったと思います。

数ヶ月前、法医学の医師のお声掛けで、大規模災害訓練にも参加させていただいたので、存じ上げている先生方々も番組内でお話しされていました。

この放送の後、被災者の皆さんとお話しすることも更に増え、懐かしい方々からご連絡をいただいたり、話し合う時間も増えました。

法医学の先生方々の気持ちを聞かせていただいていたので、被災者の皆さんには、あの時の状況を、分かる範囲内でお伝えすることが出来ること。警察の皆さんのすごさと、関わってくださった皆さんの思いも含めます。

災害はもうない方が良い。法医学者も、警察の皆さんも、自衛隊も、消防も、みんなそう思っています。亡くなって逝った皆さんも、きっと同じ思いだと思います。

でも、日本は昔から災害が多いことと、万が一発生したら、その時どうするか。大規模災害訓練の内容は、本当に深かった。

番組の中で、法医学者の医師が話しておられた内容が印象的でした。

「検証するのは、万が一災害が発生した時に、人の命を守ることにつながる。」

亡くなった人が、私たちが生きるために遺してくれたものは大きい。私もテレビを見ながら、頷きました。

家族にとっては知らされる突然の家族の死。実際の看取りが無い「死」では、その方一人一人のことを調べて、寄り添ってくれるプロの人たちが居ます。

どのように死を迎えたのかを知ることは、最期までどのように生きていたのかを知ることです。どのように生きていたのかを知ることは、その方の思いを知ることにつながります。

そのお陰で、その方が遺したことを基礎にして、遺された人が力を振り絞って、看取り直すことが出来るのは、事実です。

そういう現場で、お手伝いをさせていただいた時間を、思い出していました。

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