1.282018
宮古市医師会主催講演会
岩手県宮古市医師会主催の講演会
22日の夜は、宮古市医師会主催の講演会に、県立宮古病院連携室、宮古シティサービスの皆さんに御尽力いただいて、
田老、宮古市、山田町など東日本大震災の被災地域で、自分も被災者でありながらも、これまで踏ん張って地域を守り、復興に御尽力されて来られた、
地域の医療者の皆さん、介護職の皆さん、警察の皆さん、僧侶の皆さんが会場に約200名が集まられ、東日本大震災のこれまでのことを色々と振り返り、皆さんと一緒にこれからを考えて行くことが出来た、有意義な時間をいただきました。
災害時も毎日発生する色んなことを、思い通りに進めようとするとストレスが大きくかかることも、
滞りなく進めて行こうとすると、みんなとつながり、力を合わせることが出来る。
確かなネットワークの重要性を、改めて噛み締めることが出来た時間でした。
医師会の先生方々とも色々と震災当時からのお話しをじっくりと伺うことが出来、ご自身の仕事がありながらも検案に走る初期初動の大変さと重要性、前例の無い中での開拓、地域への思いを様々に教えていただきました。
宮古に滞在した3泊4日の中で、納棺の現場に伺った時間もありました。
様々な職種の地域の皆さんと、これまでのことを昼夜問わず話し合った四日間。
4日目が終わると、私の声は元々ハスキーではありますが、更にすっかり枯れていました。(笑)
和歌山県から専門技術育成コース10日間の研修のカリキュラムを終え、災害研修も組み込むコースだったため、研修生の所に研修生が所属する会社の社長が和歌山県から到着合流し、一緒に宮古に向かいました。
講演会は夜だったので、その日の午前中は田老に災害研修に行きました。
被災地域である田老地区の説明を受け、体験を伝えることの重要性と、津波の実態を学びました。
リアス式海岸の入江に入って来た津波は土砂を含み、時速100キロで入って来たこと、最初に町に入って来た津波の高さは推定40メートルを超えていたこと、2波、3波と次々と襲ってくる津波は17メートルを超え、町が壊滅したその理由を、田老で色々教えてもらいました。
防潮堤の基本は、人が逃げるための時間稼ぎであること。防潮堤があるから、大丈夫ということではないのだと、話を聞かせてもらいました。
田老地区の防災災害研修を受けに、皇族を始めとする、国会議員の他に、地方議員や教育関係者、修学旅行で全国からこれまでのべ、135,000人の方が田老に訪れたそうです。
今だから語り合えること、災害の裏と表、支援を受け入れる側の課題、一度発生した災害に終わりがないこと、人が生きるためにどうしたら良いのか、根本的な課題とこれまでを振り返り話し合った、貴重な時間でした。
お世話になりました皆さまに、深く感謝を申し上げます。
追伸、
夏に、私の人生のこれまでと災害で体験した不思議且つ、怖い話し大会を行って欲しい希望がありましたので(一昨年くらいから各地で依頼が多い)、改めて宮古へ伺いたいと思います。今だから話せる不思議なこと体験、語るお約束を致しました。多分、体験の語り合いになりそうな、そんな感じです。
又々、Nさんにお願いをしました。お世話になります!よろしくお願い申し上げます。