2.142018
防災・復興教育授業
〜岩手県種市中学校復興・防災教育授業
東日本大震災で被災地に指定された県では、教育委員会で定められている復興・防災教育授業という枠があります。復興教育授業には、本当に多くお声掛けいただいています。今回も、その内容で伺いました。
岩手県沿岸地区に生まれて育ち、東日本大震災を経験した子どもたち。当時は保育園の年長さん含めて、6歳、5歳だったと授業の中で教えてもらいました。
「当時のことはよく覚えている」
「ショックが大きかった」
そうです。小さくても、ちゃんと覚えているものなのです。なので、現場でも子どもたちに行なっている考え方の流れで、色々進めた時間もありました。
みんな身を乗り出して聞いてくれて、問いかけたことも、みんなで考えて色々と答えを出してくれて、その答えをすり合わせながら東日本大震災とまちづくりを考えて行きました。
大切な人を亡くした経験を持つ子どもたちも多く居ました。
人は様々な死の迎え方があるけれど、その人の死を、絶対無駄にしないで欲しい。亡くなったみんなの大切な人、一人一人が命をかけて遺してくれたことを、見付けて育てて大切にできる人になって欲しいな、そのような話もさせてもらいました。
死を迎えた人のいのちをキラキラと輝かせることが出来るのは、その人を大切に思う遺された人だけだと思うから。
「もっと聞きたーい!」
という子どもたちの声を聞きながら、時間いっぱいを使って、お話しをしました。
震災当初の子どもたちの様子を、私は学校の先生の知り合いも多いから、よく知っています。泣く泣く転校して行った子どもたちが居ることも、被災地に残って大人の様子を見ながら今を育った子どもたちがいることも知っています。自分の身が置かれた環境の中で出来ることは沢山あるはず。
学校で、先生方々に守ってもらった。
地域の人たちが自分を守ってくれた。
多くの子どもたちは、私にそう話してくれました。
大人になったら、今度は自分が地域を守る番だよね。だから、毎日を大切に生きて、しっかり力を付けてね。
内容は老婆心で伝えることも多いけれど、子どもたちのパワーも沢山もらって、老婆心は少し若くなった気がしました。(笑)
校長先生をはじめ、諸先生方に大変お世話になりました。ありがとうございました。