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日総研・福岡セミナー

日総研・福岡セミナー

6年目になりました。今年も全国主要都市を回らせていただくことになりました、日総研さんのセミナーです。

医療・介護職の皆さんが対象で、今回も会場には九州の各地から、「早く起きて来た!」と話してくださる方もあり、皆さん集まっておられました。

九州も又、多くのそして規模が大きい災害も多くあり、その中に通常の生活があります。

質疑応答の時間に、質問に対して医療者の皆さんとこんな話しをしました。

悲しみの体験が、新しく体験をする人の心を支えていることは事実。

そして生活の中には、良いと思えることとそうではないことが存在します。

自分の中にも、色んな自分がいます。

一つ一つのことをよく観察して、理解して、バランスを取れること、それをすり合わせたり説明することがきっと何より大切なのかな?と。

心理学者のアドラーの名言ですが、

「人は、みんな自分の価値観で生きている。だから、その考えを知ってもらうこと、相手の価値観を知ることは何より世界が広がり、理解し合える近道である。

人は今のことをどのように意味付けするかにより、その後の歩みが大きく変わっていくので、情報や知識を得て、今をどのように理解するかが過去と未来の決め手になる。

よって失敗する人は、自分のことしか考えていない人である。

その失敗の意味付けをして自分に問い、新しい情報や知識に出逢い、人は成長するものだ。」

このことを教えてくれたのは、今は亡き方でした。死を迎えることが分かってから、その方はアドラーとユングを勉強し始めたそうです。死に際までその方を支えたのは、紛れも無くアドラーとユングでした。

話してくれるその方は、とてもキラキラしていました。生き生きしているその笑顔を見て、

「この方を、ここまでの笑顔にしてくれて、ありがとう。」私は、会ったことのないアドラーとユングに人生で初めて感謝をしました。

「あの世が本当にあったら、アドラーとユングと酒盛りするんだ!」なので、日本酒と焼酎を思い出した時でいいから供えてねって、海外の人に日本の美味しいお酒を呑ませてあげたい。と言われました。

その方の環境を、生活の質を安定させ整えてくれた医療チームの存在が大きいんだと、私は思いました。酒盛りの話しとその気持ちは、死の受容の言葉です。ご馳走したい気持ちは、おもてなしの気持ち。

ここまでの気持ちになるまでのプロセスを考えると、亡くなる人たちから色んなことや気持ちを教えてもらって来た私としては、当然涙が出て来るものです。

色んな環境の中でも、自然体で過ごさせることは、とても素敵なことですね。

quality of life(生活の質)

って、そういうことなのかな?

そんな話しをしながら、あの方を想い出しつつ、想い出させてもらうきっかけをいただいたことに感謝して余韻に浸り、岩手県に帰りました。

○○さーん!
酒盛り、出来た?
お酒、足りてますか!

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