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お迎え話し

昨日の現場も、今日の現場でも、「お迎え話し」の話題になりました。

「姉さんが、ニコニコして立ってるよ。」

すごく良い顔をして、そう言ってました。

人はそれぞれの背景があり、様々な死の迎え方がありますが、昔から人が死を迎える時は、先に逝った誰かが迎えに来てくれて、一人で逝く訳ではないと風習の一つとして語り継がれています。特に参加型納棺はお話が中心なので、目撃談や本人から聞いたという体験談は現場ですごく多く聞きます。

現代でも医療の学会などで、医師の皆さんが発表されることも多くなりました、お迎え話し。お看取りの時間に、亡くなる方と縁のある人たちがご本人が話しているのを聞くことが多くあるわけですね。

「おばあちゃんが、笑って立ってるよ。」

「父さんが、枕元まで来たよ。いよいよかな。」

「あぁ、母さんが来てる!」

これから死を迎える方が、なんと、お迎え話しを語りながら〝笑顔〟になっている瞬間です。

「気合いが足りないのか、誰かがお迎えに来るって聞いているのに、誰も来ないよ!」と、不安を語られる方が居るのも事実です。私も、死を迎えることが決まっている方から、たまに聞かされます。「気合いですか!?」一緒に大笑いします。

「枕元に、サメがいる!!」

と、語られていた方も居ました。みんなで、

「サ、サメが!?」

「サメは、どんな感じ?」

と伺うと、

「立っている!」と。

そしてみんなで、

「サメが、立っている!?横じゃないの?」

なぁんて、ご本人を中心に盛り上がった時間もありました。当のご本人は、ニコニコしているので、多分サメもニコニコしているのかな?と、みんなで話し合っていました。

ちなみに、我が家のじいちゃんは、自分の母親の夢をよく見ます。その度に、

「いよいよ俺も、お迎えが来たかな?」

最初に聞いた時から、15年が経ちました。(笑)それについて、本日話し合った結果、

「枕元に立っていたのではなく、夢だったからお迎えじゃなかったのかな?」

そんな結論になっていました。

夢でも幽霊でも、幻でも良いから、「会いたいなぁ」と思う人が居る。大切な人を亡くした経験のある方は、みんなそう思ってるのではないのでしょうか。

その方を思うことで、実は自分がとても支えてもらえていることに気付くと、誰だって心が温かくなるものですね。

亡きご本人が体験したお迎え話しと、三途の川の体験談は、遺された皆さんを笑顔にしてくれます。

近いうちに、三途の川のお話しを少し語ることにいたしましょう。

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