10.32018
指扇病院職員研修会
病院内にある講習会場は、立ち見も出るほどの超満員でした。職員を対象とした心の研修会ということでお声掛けいただきました。
日本の風習なども多く取り入れて、人が悲嘆を抱えた時の特徴や、その中にある大切な宝物の話し、大人も子どもも悲しみを糧に力に変えて生きていることなどを中心にお話ししました。
「大泣きしたり、大笑いしたり、深く考えたり、大切なものを見付けたり、スッキリして整理出来ました。」
と、多く声を掛けていただきました。
弊社には、グリーフケア(悲嘆の援助)の通信講座を三つに分けて皆さんそれぞれの立場でお申込みいただけるよう、準備しています。講演よりもさらに詳しく、お一人おひとりとじっくり通信講座の解答を通して、深めています。現在多くのお申し込みをいただいており、全国各地の皆さまが悲嘆の中にあるものとの関係性、それに関わる生きていくために必要なモラルや道徳観を深く、学ばれています。
風習は、その時々で生活の中にあるもの。民話は、それを語り継ぐ手段。どちらにも共通するものが、いのち。生死を問わず大切な人は、誰かの心の中にしっかり存在しているのだと思います。
医療者も、患者さんを心配し続けます。いのちや死に直面する家族と一緒に、その場に立ち合った専門の人たちは、その後もずっと心配し続けます。心配を続けることは、その方とつながっている唯一の大切な手段ですから。
今回の講演もまた、縁の下の力持ちの方に支えていただきました。みんなで作った、深い時間だったと思います。