7.272019
先日の現場で
先日の現場でのこと。
納棺前に、喪主さんにご挨拶をしようとお部屋をノック
「コンコン・・・」
返事がない。ちょっと悩んで、もう一度ノック。でも、反応がない。もしかして、何かあったのか?心配になって、
「失礼しますー!」
と、覗いてみたら、大きなイビキが聞こえてきた。ただならぬイビキ。
「大丈夫ですか?」
声を掛けると目を覚ました。
「いやー、悲しいのは事実なのですが、看取りまでずっと徹夜だったから〜。眠たくて〜。」
納棺の時間に、仮眠してた家族が起きれないことも、実はよくある話しだ。その後の現場がなければ、私も少し待つこともある。
疲れすぎている家族は、あまり参加ができないこともある。
納棺の時間の家族が1人か2人の時も増えた。
遺された家族が高齢で、家族の認知症や車椅子の介助をしながら進めることも増えた。
ご遺族のトイレ介助や、オムツ交換をすることもある。
ご遺族の着替えに介助が必要な場合、数日着替えをしていないと判断される場合は、清拭や着せ替えも、することがある。
思い出話しを伺って、確認だけしてもらいながら進めることも増えた。
故人の着付けの仕上げ、紐を結ぶことだけは、やりたいと話される。
時代とともに、遺された家族の疾患を観察しながら、体調管理を提案することも増えた。
人数の多い、ワイワイした納棺も多いが、このような納棺も増えている。
昔ながらの大切なことを守りながら、現代に合わせた形が求められていると思う。
通常納棺も、特殊遺体復元納棺も、どんどん変わっている気がする。
ご遺族の一番良い形を探して進めることは、昔も今も変わらない。