11.182020
心の距離と災害
東日本大震災から10年になろうとしている今、毎日たくさんの方々とお話しさせていただいています。
納棺や復元の現場も、震災前から弊社で伺っていたこともあり、被災地からもお声掛けいただくことも実に多くあります。
皆さんのその後を教えていただきながら、一言一言を大事に伺う時間を積み重ねています。
あの地震と津波、町の壊滅、その後の火事と、一度災害が発生すると、その後の町にはたくさんの問題が発生します。
行方不明の家族の帰りを待っている人たちも、岩手県は1,100名を超えていて、毎月11日の月命日には、現在も警察で捜索を続けてくれています。
もう10年・・・、
まだ10年・・・。
人の価値観も、様々です。
今月は、いのち新聞の会議も多く行っています。新しい新聞をつくり、
毎年開催している2月11日の追悼イベントの企画も進めています。
毎日考える、新型コロナウイルス感染症対策。これだって、災害の一つだと私は思う。災害の時の動きや不安と全く同じ。
新たな生活のペースを作ることができれば、きっと穏やかな日が来るはず。
穏やかというのは、人の心がつながること。心の距離が近いこと。人を心配し合うこと。
災害の被害は、一人一人に起こっています。だから、
少しずつで良いから、穏やかなその日が来ることを願って止みません。