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コロナウイルス感染症の影響

コロナウイルス感染症の影響を大きく受ける今、専門職の皆さんそれぞれの現場も、変わりつつあります。

 私の専門は、ご遺体に関わること全般。そして現場から伝えられる、死生観。いのちの授業や医療従事者、葬祭業に向けたセミナーを再開している所でした。

 セミナーの内容に、国の指示を基本とした死後処置の内容や感染症取り扱い法と、現場に合わせたCOVID19の対応法を組み込み、再開した。特に医療従事者向けのセミナーは、多い所でキャンセル待ちが100人を超えている。

 これだけ世の中のペースが乱れ、現場が混乱しているから、セミナーとしても出動した方が良いだろうという判断で再開したものの、

 再び感染者数が増えている今、全国各地に準備してもらっているセミナー会場へ行くべきか、いかざるべきか悩んでおります。

 現場もコロナウイルス感染症の影響を受けて、これまでにないくらい非常に忙しい。出来るなら、現場に集中したい。

 でも、SOSで特に医療従事者の皆さんから、これだけ多く求められるとみんな一人一人が頑張れるように方法や心の持ち方を伝えるために、セミナーに行くべきだ。と考えながら、毎日が葛藤。

状況を見て判断していくしかない。と、思う。

 私がセミナーに行くと、身体障害者で80歳になった母に会えなくなる期間も延びる。急変に対応してもらえるように、普通の施設では断られる体の弱さから、看護師さんが沢山いる施設に母はお世話になっている。

 仕事なんだから当然、私がリスクの高い状況下に身を置けば、母とは会えない。それは、モラルだ。

 けど、とても信頼している主治医チームの皆さんと、施設の看護師さん方が居てくれること、何より今の仕事を心から応援してくれた母だから、失語になってお話しができないけれど、もし話ができるなら、行けと言うだろう。

 父も空の上から「行けよ」と、言うに決まってる。そして、大好きな大福を私に差し出して「これ、持っていけ」と言っただろう。←ペースを乱さないから、何でも相談できた父。やっぱり、偉大だったなぁ、と思う。

 父が生きてたら、どんな会話になっただろう。きっと、ガッツリ気合をかけられて結果、元気をいっぱいもらえたんだろうな。

 ここの所寒くて辛いけど、野菜も甘くなる。良いと思えることと、そうではないと思えることは、平均してセットになっているものだ。だから、人は本当の意味で強くなれる。悪い所ばかり見てはいけない。その中に必ずプラスになっていることがあるはずなんだから。

 だから、寒さが厳しくなると、その分星空が驚くほどきれいに見えるようになる。父がよく言っていた。

 父の大好きだった星空を、どこかに見に行こうかなと、いや待てよ。そんな時間は今はないから、どこかで見れるかな?と思っています。いや、待てよ。星空を見るためなら何とか時間作ろうかな。どうやって?いや、その時考えようじゃないか。心が元気になるためだもの!←口には出さない私の心の中は、いつもこんな感じの自問自答が繰り広げられている。どちらかというと、すごくポジティブです。(笑)

私が静かな時は、こんな感じの自問自答中であるため、そっと見守っていてください。

 自問自答には、自分ルールがありますので、次回、ご紹介することにしましょう。

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