11.132018
じじ、86歳
じじ
〜熱出していました!
「おれ、なんかめまいする」と言ったきり、動かなくなってしまったじじ。
「明後日は訪問診療の日だから、診てもらう。」と言ったきり、動かない。
「そうめん食べたい。」と言ったから、作ったけれど、一口も食べられない。
んー・・・。悩む私。
翌朝。
じじ「先生〜・・・。せん、せー・・・、せんせい〜〜・・・。」
うなされながら、ホームドクターの名を呼ぶじいちゃん。
私「もしもし・・・、明日が診察の日なのですが、じじがうなされて、先生の名前呼んでます。」
大至急、先生が来てくれた。
水分も摂れず、食べることも出来なかった前日の夜。
点滴を二日間してもらって、私の出張前に何とか熱下がる!!
出張から帰って来たら、出張中にじじの世話をしてくれていた高校生の息子が熱発、ダウン!体温計で測ったら、「なっ!」40℃超えている!救急車か悩んだけれど、とりあえず病院に走る。そして、点滴。
インフルエンザではなかったものの、ちょっと重症。
じじ、おれ、うつしちゃったかな?だいぶ落ち込んで、やたらめったら孫に話し掛ける。
高熱の中、孫、語る「し、心配してくれるのは、う・・・嬉しいけど、今は、寝かせて欲しいんだけど。」
じじ「うん、そうだね、そうだね。」
分かっていないじじ、まだまだ、孫に話し掛ける(笑)
孫、熱にうなされながら語る「し、静かにして・・・。」
じじ「うん、分かった、分かってる。うん、うん。」←多分、分かってない(笑)
そんなことが繰り返された、6日間だった。
診察1日目、じじが熱を出している中で喉が痛くて咳が出ていた。主治医が処方してくれたトローチ。糖尿病の人でも、良いと説明を受けた。すごく、美味しかったらしい。
診察2日目の朝、前回のトローチがあまりにも美味しかったものだから、
じじ「トローチ、もっと欲しい!おまえが先生に言ってくれ!」
私「なんて言うの?」
じじ「おかわりって!」
私「おかわり?(笑)絶対、見破られるよ!(笑)」
じじ「だなぁ〜〜。」
先生、自宅訪問、診察。
「どうですかー?」
私「先生、トローチなんですけども〜」
先生「気に入った?(笑)」
私「やっぱり、バレました?(笑)」
先生「出す?(笑)」
私「え、えぇ(笑)お願いします。」
先生「おやつではなくて、薬ですからね〜。1日、四粒までですよ〜。」
じじ「わぁ!ありがとうございます〜〜♬」←喜びすぎ!!(笑)テンション上がりすぎ!!(笑)
そんな大好きなトローチ、大事に取っていたトローチ、本当は自分で食べたかったトローチ、咳をしている孫に、残していた三つあげていました(笑)
私には、くれなかったトローチ。さようなら、トローチ。またね、トローチ。いつか、私の所にもお出でくださいね、トローチ。
〜ジジイとババア
テレビを見ていた時、ステキな高齢の女優さんが出演していた。
じじ「いやぁー、ババアになっちゃったな〜〜。」
私「同性から見ると、こんな風に歳を重ねられたら良いなぁって、憧れて思える女優さんだよ。だいたい、ババアって何だよ!女性に失礼だし!
そういうじじも、相当なジジイだよ!」
じじ「え?おれ、ジジイ?そうか?本当か?いや〜〜、自分のことは、さっぱり分からなかった〜〜。あら、あははは〜!おれ、ジジイかぁ〜〜(笑)」
私「わかったら、謝りなさい!」
テレビに向かって、
じじ「ババアって言って、すみませんでした!ジジイより!」
テレビの中で微笑む女優さん。
じじ「年を取っても、ステキであることには変わりないな!」
私「それで良し!」
めでたし、めでたし♬