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お盆でしたね。

お盆は、地獄の門番もお休みのため、16日は特にこの世があの世の人も混ざって大変混み合っていると、年寄りたちはよく言います。魑魅魍魎や餓鬼畜生っつったって、ご先祖がその中に居るかもしんねーから、お振る舞いすねーとな!(ちみもうりょうやがきちくしょうと言っても、ご先祖がその中に居るかもしれないのだから、分け隔てなくみんなにおもてなししなさいよ)東北エリアの風習に限らないと思いますが、お盆用飾り段の下の段に餓鬼膳を供える地域もあります。ありがとう、嬉しかったよ、美味しかったよと、御礼に小さな幸せを置いていってくれる存在でもあると言われています。

満月も重なり、現場も重なり、遺族訪問も沢山あり、今日は岐阜県から、ご遺族の来社も全国各地から続いています。

いのち新聞と母ちゃんの会の集まりもあり、新しいメンバーも加わり、今年から流しそうめんをすることにしていて、今回は三回行いましたが、まぁ、人が沢山集まるときも、桜の職員だけの時も、ランチミーティングならぬ流しそうめんミーティング、斜面が急すぎて、流れてきたミニトマトがスーパーボールのように跳ねていた(笑)楽しい、楽しい。来年から、家からなかなか出られない子どもやお年寄りに声を掛けて、各地域の皆さんに協力してもらいながら、みんなで出張流しそうめんをしようと、今年は研究をしていました。大人が多い時は、野菜中心で色々流れてきて、子どもたちの参加が多い時は、凍ったゼリーや果物、10円ガムが流れてきました。ガムを流した犯人は、我らが我が家のじじでした(笑)

お盆期間中は施設にお世話になっている母も、家に連れて帰って来て過ごしましたが、身体障害者1級、要介護5、失語、一人看るだけでも本当に大変。でも、母もオムツ交換の時も、清拭の時、着替えの時、自分で頑張ろうとしてくれるから、きっと母も気を使って大変なのかな?と、思いました。

「まぁさ、伝わらないストレスやお互いに大変なこと探しよりも、せっかく一緒に居るんだから、楽しいこと探ししようね〜!」

と声を掛けると、麻痺ではない手でオッケーサインを出してくれたのでした。

仕事の合間に帰って来て、胃ろうから食事の注入やオムツ交換もハプニングだらけの介護だけれど、母と私と爆笑しながら笑いに変えてなんとかんとかやっていました(笑)

映画などが大好きな母は、今回は朝ドラのあまちゃんのDVDをガン見して、過ごしていました。ものすごい集中力なので、今度帰って来たら、映画に行こうか?なぁんて話しにもなりました。

脳の病気で寝たきりになったので、特に嬉しい、悲しいときの感情の表現が豊かです。感動すると驚くほどの大きな声が出てしまうので、「感動しても全然大丈夫だけど、感極まって大きな声出さないようにだけ、お互い気を付けようね(笑)」と伝えると、色んな所に出掛けても、式典などでも、感動した時はこちらを見ますが(笑)、大きな声を出さずに過ごすことが出来ます。

寝たきりになっても、私たち子どもや孫を守りたい気持ちはちっとも変わっていないし、やりたいことだって沢山あるし、あきらめてばかりの毎日だろうけど、その分助けて支えてくれる沢山の人に感謝してるだろうし、これまで生きて来たプライドもあります。そういう大事なことを一緒に大事にしながら、これからも過ごせたら良いなと、思っています。

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