10.222017
九州・宮崎県
宮崎県JA経済連様主催の、JA葬祭担当者納棺実務研修会の四年目のセミナーの講師に、今年もお招きをいただき行って来ました。
宮崎県も又、風習やしきたりが独特で古く、特にJAさんは農家の組合員さんが主体となり、組織化されています。伝統や風習の多くは、農家の家系や何代も続く歴史のある家系に口伝や習わしが正当に伝わり、その地域で大切に実践されています。全国各地の風習やしきたりを見ても、代々引き継がれている生活の中の知恵と文化として残されて来たものであることは、言うまでもありません。
全国各地の神社で、参拝者からの依頼で行われる御祈祷(ごきとう)の中で奏上される「祝詞(のりと)」に、宮崎県内の様々な地名が出てくること、宮崎県内の国指定特別古墳群の中に、瓊瓊杵命(ににぎのみこと・伊勢神宮の祭神、天照大御神の孫)と木花咲耶姫(このはなさくやひめ・ににぎのみことの妻)の墓があるとされ、宮内庁の御陵墓に指定されています。このように、宮崎県は神話のふるさとと、一説で言われています。
有名なのは、高千穂。ここは、天岩戸(あまのいわと)が行われた場所という説もあり、風習やしきたり、民俗芸能、神楽など古くから伝わっています。
余談ですが、私が昔、巫女だった時代には、日本書紀や古事記を学びました。その中に、
「(前略)天照大御神が天岩戸に隠れ、世界が真っ暗になった時、(中略)集まった多くの神さまを楽しませ、盛り上がらせて、天照大御神に岩戸からお出ましいただいた(後略)」
という神話の中に、多くの神さまを楽しませた天宇受売命(あめのうずめのみこと)という女神さまがいました。天宇受売命は、巫女の源流であり、巫女だった当時は天宇受売命を学び、憧れ、習ったものでした。なつかしい・・・。
天岩戸伝説が、高千穂にある・・・。実は巫女時代から、行ってみたい場所の一つでもありました。まだ叶ってはいませんが。
風習や古いしきたりを大切にする日本の葬儀は、まだ残っています。参加型納棺も、その一つ。民俗学者の先生方が言っておられる通り、お別れの時間の中の日本の文化を守ることも、大切な死生観だと思います。
(注意・最近、誤解されている感じがあるのですが、私が長いことお伝えし続けて来ました参加型納棺は参加させるとかするとか、死の時間は人の人生がかかっていますので、そんな一言で済む納棺の内容ではありません。人の人生は、その位深いということです。ですから、私も普段現場に出れば、ものすごく神経を張っています。何か最近、私の考えとは全く違う、参加型納棺が世の中にあるようですね。そちらは、私は全く関係していませんので、ご理解ください。弊社で専門的に研修を受けられた方は、きちんとお勉強されています。弊社で授与ささていただいた修了証をお持ちですので、確認してください。)
そういう価値や概念を含めて、進めさせていただいた、納棺研修会でした。来年も!これからも毎年!と、経験10年〜30年以上の超ベテランの担当者さん皆さんにお声を掛けていただいて、セミナー会場を後にしました。宮崎空港も台風の影響を大きく受ける中、遅延が大きくありつつも、なんとか岩手県に帰って来ました。
今回の台風は、大きな台風です。備蓄の確認と、状況に応じて避難指示を把握して、早めの避難を。停電になったら、ラジオが情報源になります。電池の確認もしておいた方が良いと思います。