5.52017
結婚おめでとう
子ども夢ハウスおおつち、昨年の11月いっぱいまで管理人を勤めてくれていた、吉山くん。
結婚しました。
多くの皆さまに支えられた夢ハウスは、先月の4月11日、活動4年目を迎えた日に、新たな地域の活動の1つとして、地域の皆さまへ引き継ぎ、再スタートを切りました。(と、藤原代表から聞いています)理想的で素晴らしい流れだと思います。
震災を知らない小さな子どもたちが夢ハウスに通うようになり、語り継ぐという活動に入ったこと、当時通っていた子たちが大きくなりそれぞれに夢ハウスを卒業した子たちも増えて、当初の活動内容から移行して来たこと含めての、引き継ぎになったそうです。今は、現地の皆さまに守られて、子どもたちが育っています。
吉山くんが勤めてくれた、約三年半。住民票を移しての、活動のスタート。
頑張りすぎるくらい頑張る吉山くん、大人も子どもも、まわりの人一人一人を大切にして、上手につながってくれて、子どもたちの居場所もいっぱい増やしてくれました。苦労の果てに自分で手にした信頼関係を多く築き、地域の人気者!休みの日も、子どもたちが吉山くんにお話ししたくて、夢ハウスに来ていました。
吉山くんは、自分と向き合いながらいつも自分の心のバランスを取っていました。愚痴も言わない、この現状をどうしたら良いのか、最終的にみんなが笑顔になれる手段を、一人一人の力が発揮できる方法を、開拓しなければならないことも多かったと思います。そんなことをいつも悩んでいたと思います。
悩んでいることすら、表情に出さない子なので、こちらから声をかけることも多くありました。立派でした。
誰も見ていないところで、多くの勉強をしていたことも、私は知っています。一日、一日を大切に使う吉山くん。それは全部、守りたい夢ハウスの子どもたちのためだった。その積み重ねの、三年半。
昨年の4月、吉山くんの故郷の熊本地震がありました。実家は大きな被害を受け、家族は県外に避難したと教えてくれました。
何度も男泣きをしていた吉山くんの気持ちが持つだろうかと、実は私、心配していました。
そこで登場したのが、吉山くんのお嫁さん(当時、彼女)。とてもステキな女の子。吉山くんが紹介してくれました。「吉山さんと、いつかずっと一緒に居たいです」と、可愛い彼女に泣かれたことがありました。「任せとけー!」おばちゃんの私の精一杯の励まし。東京と岩手の遠距離恋愛のスタート。
「ちゃんと会ってるのか?」と、うるさいおばちゃんの私に、2人で撮った写真をよく送ってもらいました。
吉山くんがどん底にいるところを理解し、支えてくれた彼女が、奥さんになりました。今度は、吉山くんが彼女を支えて、そして2人で支え合うんだね!!
4月29日、結婚式出席のため東京に行きました。熊本県からも、吉山くんの幼なじみの方々等々、いっぱい祝福に来ていました。
藤原代表は、ずっと号泣していました。吉山くんも、奥さんも、藤原代表の夢のみずうみ村の職員です。
吉山くんらしい、結婚式でした。藤原代表も、沢山の結婚式に出席したけれど、経験したことのない、本当に吉山くんらしい結婚式だったと話されていました。
最後に祝辞が読み上げられ、一番最後に読まれた祝辞がありました。
「吉山さん、結婚おめでとう。吉山さんのことが大好きな、夢ハウスの子どもたちより」
結婚式では、大きなスクリーンに子どもたちのメッセージも流れていました。
良い、結婚式でした。
色んな人生があると思います。吉山くんには、その度に訪れる「覚悟」を教えてもらいました。悩むだけ悩んで、苦しむだけ苦しんで、決断する。決めた後の吉山くんは、キラキラしていました。決めたことを滞りなく、一人一人に配慮して、一歩ずつ大切に相手を思い進む姿は、何度、どの光景を思い出しても見事でした。
吉山くんは、本当に沢山の人達の祝福を受けて、結婚しました。おめでとう!!お幸せにね!
元・子ども夢ハウスおおつち用務員のお姉さんより。
追伸、
藤原代表は有名人なので、色んな人に写真撮影をお願いされていましたが、3日前に台湾でベットから落ちたそうで左顔面全体に濃いあざが。復元師の私、復元させていただきました。少しでもお役に立てて良かっです。以上!
子ども夢ハウスおおつち、吉山くんを支えていただいた皆さまに、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。