6.182017
鳥取県
鳥取県に行ってきました。
曹洞宗鳥取県宗務所婦人部様に、お声掛けいただきました。
90分のお時間の中で、お別れのお手伝いの現場から、様々にお伝えしました。最初は張り詰めた空気感がありましたが、講演終了後には皆さまに、大きな拍手で送っていただきました。
私は師を持っておりません。亡くなられた方を中心として、現場で皆さんに育ててもらって、全くの独学でやらせてもらって来たことで、目指すものもゴールも、持っていません。最初はとても孤独だったけれど、今は、多くの方に支えていただいています。
その中で学んだことは、一件一件の現場で求められることがみんな違うから、私自身のゴールなんて、ある訳がないのだと知ったことでした。
やり切ったという感覚は全くなく、もっと気が付くべきことがあったのではないかと、今も毎回の現場で振り返ります。でもそれが、人に会って、色々なことを一緒にさせてもらって、目の前の皆さんが大切な存在になるから、起こる心情なのだということも、知りました。
現場に居て、いつも思うことがあります。自分たちの活躍を主張しない、本当のすごい人たちが居て、一人ひとりの悲しみを支えてくれていること。私の存在を知ってもらうことよりも、その方々のことも知ってもらえることは、現場の人間として嬉しいことです。
演題に合わせて、そのような内容でお話しを進めさせていただきました。
実はお寺さん、お寺さんの奥さまの皆さまに向けての講演も、本当にいつも緊張します。お寺さんは、日本語を正確に使うプロであるのは言うまでもないことですが、言葉、所作、表現、その他にも沢山の訓練、修行をされているので、色々とお話しをさせていただく中で、実はとても勉強になることが多くあります。
難しい内容を、噛み砕いて分かりやすく説明される方に出逢うと、すごいなぁと、感激します。
ご用意いただいた控え室でも、ずーっと奥さま方々とお話しをさせていただいて、今回も深い深い時間となりました。
鳥取県のお天気は、晴れ。気温は25℃。海からの風が心地良く、過ごしやすいのにも関わらず、二泊した最後の日に、泊まった部屋の冷房が強になっていたことに気が付き、通りで寒いと思ったら・・・という感じでございました。