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お盆 2

専門技術育成コースを半年に一度、受講されているご主人が僧侶であられて、奥様とお二人でお越しになられるご夫婦が居られます。

私が今ものすごく調べて勉強中の「お地蔵さま」の掛け軸をお盆にプレゼントをしていただきまして、それが本当に見事なお地蔵さま。

「やっぱりお坊さまだから、博物館やお寺で拝まれているような、こんなに立派なお地蔵さまの掛け軸が手に入るんだなぁ〜。いやー、すごいなぁ、さすがだなぁー。絶対に、一般人じゃ手に入らない掛け軸だよなぁ。(スッと動き出しそうな、それはそれは素敵なお地蔵さま)」と、思っていました。

納棺の時間も、切っても切れないお地蔵さまの存在とお働きの奥が深すぎて、風習と信仰のどちらにも存在されていることも、調べれば調べるほど、すごいなぁ。そう思っていたから、ものすごく感動していました。

立派な掛け軸の箱を開けるとき、たまたまお茶を飲みに来られたご遺族の皆さんと一緒に開けて、掛け軸を広げて、みんなで

「わーーーーーーーー!!」って、手を合わせました。何処に掛けようかと、話し合い、

「やっぱり、不思議な現象を沢山起こしてくれる、笹原さんの部屋でしょ!」とみんなの意見が一致。(この部屋で起こることは、みんなが大事にしていることなので、あまり話をしないで欲しいと言われているので詳しく話せませんが)

と言うことで、私の書斎に決まりました。

「お盆の期間中は、お地蔵さまにいて欲しい」と、みんなの意見が一致したのでお盆期間中は、ずーっとお地蔵さまに見守っていただくことになりました。

そして、ご主人に御礼を申し上げました。そうしたら、教えていただいた内容が!

「実は仏画師でもあり、私が描きました。」

と、おっしゃられるので、私、多少混乱。「え!!」「えーーーーー!!!!!!」

どうして混乱かと言うと、小さな頃になりたかった私の夢は、仏師か宮大工か仏画師だったからです。と言うか、今でもなりたいです。でも、ものすごく緻密で高度な日本の伝統職なので、憧れのままできっと私の人生は終わるでしょう。が、今でも私は、拝む側として神社仏閣が大好きで建物の作りや、ご本尊様、本堂の中や宝物殿などのガラス張りにへばり付き、穴が開きそうなくらい一体、一点の技術と美術を見て、拝んで回るのが大好きです。

なので、嬉しい混乱と感動が一度に訪れた感じでした。

仏像や伝統建築や仏画は、師(作る人)が目の当たりにした光景や体験からの思いが込められ現れていて、今の世代から次の次の次の次の次の次のずーっと後の世代まで一本の光として遺り、人々に寄り添って下さるものです。時を超えて、今と昔の時間と思いをつなげてくれる存在だとも、思います。

先日は県外から来られたご遺族の旦那さんが「宮大工」だったことで、話しに花が咲いた時間がありました。

なかなか、普通にお会い出来ない職人さんだから、私もびっくりしたのかもしれません。

お地蔵さまは、お盆期間に訪れたご遺族の皆さんお一人おひとりに、老若男女問わず寄り添って下さいました。みんな必ず「わーーーーーーーー!!」って言った後、心を込めて手を合わせていました。

みんなで大切にします。
ありがとうございました。

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