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じじ、85歳になりました。

じいちゃん

《受診の巻》
じじ「今日は、皮膚科に行ってくる。」

私「どこの皮膚科に行って来るの?」

じじ「んーとね、何とかクリニック!」

私「そりゃ、そうだろうね。(その、「何とか」っていう部分を聞いてるんだけどね(笑))」

じじ「テヘヘ」

《小バエの巻》

私「この前さ、小さい小バエが居たんだよ!」

じじ「小バエ、は小さいから小バエと言うんです。」

《とうとうその日が⁉︎の巻》

じじ「ここの所さ、変な音が聞こえてくるんだよ。お迎えも、近いのかな?」

私「どんな音?」

じじ「不思議な音。おれ、横になって休んでたとき。あの世の音楽のような。」

数日後、近所の子どもが笛を吹きながら我が家の前を歩いていた。

じじ「聞こえてきた!」

外にいた私の所に、駆け寄るじじ。笛を吹いている子どもと目が合う。目を見開くじじ。どうやら、この笛の音だったようで、ビンゴらしい。

じじ「上手だね〜。がんばれよ〜!」

笛を吹く子ども「はーい!」

やはり、子どもにはメロメロのじじ、だだだった。(笑)

じじ「あの世からのお迎えじゃ、なかったみたいだな(笑)歳を取ると、何でもあの世からのメッセージかと思っちゃうね。テヘッ。」

《しょっぱいの巻》

じじ「今日のスープ、しょっぱかった!」

私「スープだけ食べたの?それ、スープパスタのスープだから!」

じじ「通りで!パスタと食べるのか!時を超えた料理の食べ方は、難しいな!」

グルメなので、食べることが大好きなじいちゃん。時を超えたとは、出会ったことのない、素晴らしい表現でした。

そんなじじも、おかげさまで85歳になりました。これからも、よろしくお願い申し上げます。(何をお願いするのか分かりませんが(笑)見守ってください的な感じです。)

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