4.122018
専門技師育成コース
今月は専門技師育成コース、12名の皆様が受講されます。
悲しみの時間中で多くのご遺族は、
お会いした時点で、
何が起きたか分からないと話される方も多く、
納棺を進めていく中で、
誰でも置いて行かれたような気持ちを語られ、
様々に個々に一生懸命悩み考えながら、
確かなつながりをつかみます。
亡き人と共に居る感覚をつかみ、
自らの力を振り絞ってみんな、ペースを作っていくのだと思います。
それは、亡き人のその存在と、一緒に過ごした時間がくれた力です。
そして、その方にしか出来ない強い何かを持ち、確かな何かをつかみ、大切な人への気持ちにつながる、その方らしさを表現した行動に変わっていきます。
私たちは、お一人おひとりのそういう大切な時間を共にさせていただき、専門として安心していただけるように知りたいことを、納得していただけるように、自分が伝えたいことではなく「求められる形で」何でもお答えして、時間の経過と共に、信頼関係が深くなっていきます。
このような現場がありました。
「ねぇ、お母さん、今、何て言ってると思う?」小学生の子が、私に尋ねました。
「何て言ってるかなぁ?」私も答えると、
「大好きだよって、言ってるよ、きっと。」その子が言いました。
「間違いないね!」私も答えました。
お母さんが安置されている棺の蓋を閉める前だったので、その子は棺の脇からお母さんに話し掛けて、お顔に触れていました。
亡き方に満面の笑みになっていただくのが、私の技術の特徴の一つでもあります。
故人の笑顔は、その場に居る皆さんに同じ表情が連鎖します。
亡き人から皆さんへのお礼の、最期の笑顔のプレゼント。縁の下の力持ちとして亡き人のお役に立ちたいな、毎回の現場が、その思いでいっぱいです。
1日から、休みなく専門技師育成コースが続いています。昨日は二戸の葬儀社さんで、5時間コースの社員研修に伺いました。
弊社の職員一丸となって、皆さまが技術を習得出来るよう、全力で取り組ませていただきます。一緒に、頑張りましょう!