4.142019
じじ
~新たな世界観
自室からトコトコ歩いて来て、ガラガラ〜と扉を開けて居間に入って来たじじに向かって、我が家の猫が鳴きます。じじが大好きな2匹の猫。
もち(猫)「ニャー♬」
ゆっくりと振り向いたじじ、もちに向かって言いました。
じじ「はい、はーい!元気だよー♬」
もち「ニャー♬」
なに!?会話になってる?驚いて目をまん丸くして、じじと猫たちをあっちこっちと目で追っていた私でした。(笑)
~じじ、救急車 我が家は警備会社が入っています。心筋梗塞の手術をした後、我が家の担当さんから、
「ご家族が不在で1人になることが多いなら心配なので、ボタン一つで私たちが来るシステムがあるから!」ということで、追加でお願いすることにしました。
アナログな私たち親子は、警備会社の機械の扱いを時々間違える(笑)そして、警備会社の人来てくれる。じじの胸元チェックされる。
「笹原さん、首からかけて置かないと意味ないですからね、心配ですからね、よろしくお願いしますね。」
嬉しそうなじじ「はーい!」いつも、空返事(笑)こらこら!
それから半年くらい経った今月、三月初旬・・・
居間にある警備画面に大きなSOSの表示とともに、とてつもない音が鳴り響きました。
息子が、じじの部屋にダッシュ!
私も続いてダッシュ!出遅れた!
じじ「せ、せ、先生・・・よ、呼んで。い、息できない・・・。」
警備会社の人、到着。 続いて救急車も、到着。
救急隊員「何回も日にちとか、名前とか聞いてごめんなさいね。意識の確認をさせてもらってます。」
じじ「そ、そっか。年寄り扱いしてるわけじゃないんだ。」←それは、それは、とても嬉しそう。笑みがこぼれる。救急隊員の素晴らしい心遣いに、こんな時でもうなってしまった私。
別の救急隊員「それでは、お孫さんが救急車に乗り込んでください。
娘さんは火の元を確認して、戸締りをしっかりして、病院に向かってください。慌てなくて大丈夫です。」
私「おぉー、確かに!はい!」
救急隊員「もし、そのまま帰れるとしたら、ご本人の靴が必要です。一応、持って来ておいてください。」
私「すごい!確かに!はい!」
ピーポーピーポー←救急車、病院に向かう。
私、病院に着く
じじ、処置中。
看護師さん奥から登場「ご家族さん、中へどうぞ。」
息子と入る。ドキドキ。
じじ、点滴中。
私「じじ、目を開けてごらん!」話しかけた。
じじ「開いてるわい!!目が細くて分からんかも知らんけど!」
私「おっと、失礼。」
じじ、しみじみと「あのさ、いつもの先生に会える?」
実はじじがリスキーの時だけに限って、傍で肩に手を置いたり、勇気付けたりして寄り添ってくれる、じじだけに見える若いお医者さんが居る。←実在していた青年だと言うことが、前回分かった時には、じじ号泣して感謝してた。「今度会えたら、ちゃんとお礼言うんだもん!おれ、まだお礼言ってないもん!」
私「頑張ってる人にしか、来てくれません!」
じじ「おれ、会いたいなぁ。じゃ、頑張る!」
研修医の先生、入って来て色々質問を始める。じじ、頑張って話す(笑)
じじ「私ね〜、昔ね〜、肺を患ったんですよ〜。」しゃべる、しゃべる。頑張りすぎ!
救急担当医より、説明がある。
青年期に患った肺の後遺症もあると思います。影がありました。今回の原因は風邪をこじらせたことによるものです。一度、循環器の専門医に診てもらった方が良いですね。紹介状を書いておきますね。」
中略
じじ「おれの主治医、違う人だよ?」←小さい声で私に話す。不安気(笑)
私「主治医には後で報告して、相談するから。今は、お願いしますって言えば大丈夫だから。」
じじ「うん、分かった。」
研修医の先生方々と、救急担当医師に笑顔で見送られて、じじ帰る。
私「ありがとうございましたって、ちゃんと言ったの?」
じじ「言ったよ!ねぇ!」←なぜか、先生方に聞く。
先生方笑顔でうなずく。
結局、我が家に遊びに来たり、ご飯を食べに来ていた子どもたちからうつされた風邪のようで、子どもたちが心配して、その後は看病してくれていた。
じじ、幸せそう。
年寄りは、風邪を引くだけでも命取りになることを学んでくれた子どもたち。
これからは、マスクをすること。
手洗い、うがいをしっかりすること。
換気をすること。
風邪をひいているときは外出を控えること。
多少は教えたが、言われてやるのは面白くないと思ったので、彼らに話し合ってもらった。4つの約束を、自分たちで決めていたようだった。だから、換気中は、時々ものすごい寒い。(笑)心遣いで体は寒いが、心は温かい。
じじ、ニュース速報でした。速報でもないかな(笑)