7.272019
じじと母
母は施設でお世話になっています。
月に二回程度、二泊三日くらいで連れて帰って来て、家で過ごしています。
私が仕事に出るときは、じじのお部屋でラブラブして過ごしています。
母はテレビ見たい、じじは話し掛けたい。そんな噛み合わない光景が繰り広げられています(笑)
母が帰って来る前は、家の中で車椅子が通れるかチェック、肘や足がぶつからないかチェックしています。
なのに!なぜが、じじが張り切って模様替えをしていました。母が帰って来る2日前の出来事というか、事件(笑)
私「模様替えね、お掃除ね、んー、ありがたいだけど、恐れ入りますが1つ言っていい?」
じじ「なーにー?」
縁側に色んな物が置いてあったもんで、車椅子も通れない!
私「例えばだよ、救急車を呼ばなければなりませんってことが発生したとするよ、
災害が発生したとするよ、
縁側の窓ぎわにこれだけ物を置いてしまうと、緊急時に出られないよ?」
じじ「そんなことねーよ」
私「じじ、救急車に来てもらったことあったでしょ?あの時、物がいっぱいあって、けっこう大変だったんだよ!」
じじ「あー、確かにな、そうか!」
私「母さんだって、何が起きるか分からないし、じじだってそうだよ。もしかしたら、私がそうかもよ?」
じじは、とてもきれい好き。だから、しょっちゅう大掃除をしています。
なので、伝えておけばその後に注意をしなくても良いかなと、思いました。
高齢者を2人看ることは、普段からそういう覚悟が必要です。緊急時だからこそ、色んな人に駆け付けてもらったときに、余計な迷惑は掛けられない。そう思います。
じじ「お前だけは、じじの言うこと聞いてくれるのな!」
チロ(犬)に向かって言っていました。
私「みんな、聞いてますけど!」
じじ「ういーっ、はいはーいっ。」
そう言いながらも、母が帰って来ると必要以上に動いてくれるので、良い運動にはなるのかな(笑)それが、助かっているのかは分かりません(笑)母が帰って来ると、ちょっとおだつ(強気になる)し(笑)まぁ、母の前では、父にチクチクしませんが!愛は不滅らしいので。
そんな母も、やんちゃぶりが父とよく似ています。
私「お母さん、そろそろベットに移動する?」
失語なので、話が出来ない母とは、母のジェスチャーで意思を読み取ります。
母、麻痺のない左手で手を横に振り、NO!!
ズリズリ、ズリズリ、お尻が落ちていく。
私「お母さん、ベットに移動する?」
母、NO!!
ズリズリ、ズリズリ、更にお尻が落ちていく。
私「ベット、移動だよ!」
母、NO!!
ズリズリ、ズリズリ・・・お尻落ちる瞬間に、体をキャッチ!
私「言うこと聞かないから、こうなるの!言うこと聞かない母ちゃん、だーめーよー!」
母「あははは〜」爆笑
強制着替え、オムツ交換!!
納棺師になって良かったことって何ですか?と、聞かれることがよくあるが、
それはオムツ交換と清拭と着替えが、全く苦にならないということでしょうか。
基本的に納棺の時は、亡くなられた方の体の仕組みから、変化を即すようなあっち向いたりこっち向いたり出来ないので、
体を動かすのではなく、
衣類の布を動かすので、ご本人の体の負担はありません。見てる人は、魔法みたい〜!と言う人もいます。
弊社の専門技術育成コースの中では、この特訓を行いますので、特に医療や福祉のお仕事の方は、びっくりしています。で、その後はとても着せ替えが楽になったと話します。
覚えるまでは大変だけど、覚えるととても役に立つ!!それが、桜式着せ替えです。
着せ替えとセットで清拭を覚えるともっと良いですし、更にオムツ交換も一緒に覚えるともっと良いと思います。
まんま、介護が出来ます。
さて、やんちゃバリバリの父と母。まぁ、2人とも天然だから面白い(笑)何より、どんなに年を取っても、どんな状態になろうとも経験と知恵は叶わないので、ものすごく頼りになります。
〜浅漬け
漬物好きなじじ。でも、糖尿病でもあるので一週間に一度、薄味だけどコクがある浅漬けを大きなタッパーに大量に作っておきます。
じじ「今回の漬物、味薄い〜」
私「じゃ、軽く麺つゆかけなさい、美味しいから!」
じじ「麺つゆ、やだぁ。」
私「何てこと言うの!麺つゆの会社の人に失礼でしょ!!」
じじ「あ、どうもすみません〜!でも、麺つゆは、すごいよ!」
つべこべ言うので、ちょっとだけ味をつけました(笑)最近は、つべこべが多いので、ピカりんつべこべ妖怪と呼んでいます(笑)以上でした。