1.192024
能登半島地震遺体保全復元支援(3)
ご遺体の衛生保全処置と復元納棺実施として、 県からの要請を受け、 能登半島地震で震度6強の地震があった被災地2つの町に出向きま した。
現在は火葬場も動き始め、延べ5日間の支援を終えて、 現地から帰って来ております。活動内容については、 警察管轄の安置所であることと被災地支援が現在進行形のため、 控えさせていただきます。
〈現在の被災地〉
現在も家屋倒壊や土砂災害、 道路の崩落などでほとんどの道路が寸断されており、 その中で懸命な捜索、復興支援が続いております。
特にこれからの時期は雪が降ることで支援のリスクも高くなること 、 道路の段差や亀裂が見えにくくなることで更なる渋滞が予測されま す。一台でも車両が増えると渋滞を招く可能性があり、 復興の妨げになると考えています。つまり、 現地の方の生活が優先ですね。
過去の記憶を思い出してみます。各地の支援に入って、 知っていること。
発生した地震が残した爪痕の中で、生活を強いられます。 その中で、大切なつながりを見付けながら、 その縁は未来につながる(活かせる)ことになります。 人とつながれるチャンスはここに、大きく存在していました。
でも、ストレスはどんどん溜まりますから、 二次避難先や仮設住宅などのプライバシーエリアを確保して、 プライバシーのストレスを無くす必要があります。
支援と援助と治療は、全部違います。 自分がどの立ち位置かをよく理解して、 つながって引き継ぐことが出来れば、 被災者の方にとってより良い未来につながるはずです。 現地に入る時は、よく自分の立ち位置と依頼内容を理解して、 入った方が良いですね。目的がブレると、現場を混乱させます。 そうならないために、きちんと意識しておくことが大切です。 手が空いていれば、何でも手伝うという意識も、とても大事です。 誰かのために、行っているのですから。
〈現在の医療支援〉
現地では災害専門の医療特別支援チームが被災者支援、 被災遺族支援として活動されていました。 医療専門の災害チームは、普段から訓練を行い、 緊急事態に対応できる実践も持ち合わせています。
〈被災地支援〉
私たちのチームの判断として実施した項目の一つとして、 現地は停電と断水との情報がありましたので、 自己完結型で向かう必要があり、支援に向かう人数も限ること。
現地へは、その場の環境対応と判断が特に必要になるため、 感染対策を含めたその全ての情報を持ち、 机上訓練と実働訓練を終えて合格をした、弊社(株式会社桜)の「 災害時対応訓練」を行なった者だけ( 修了証又は認定証があります)の選抜で、 災害支援チームとして現地に入ります。 チームとしての活動の場合は、 訓練合格者の方に私の方からご連絡を致しております。
今回は、それらの要件を全て満たす者でチームを編成して、 初期初動チームとして現地入りしています。 今の時代の災害支援は、 多くの職種が訓練を受けて人たちが現地に入るようになっています 。
現在お問い合わせの多い、同行希望、様子を知りたいなど、 この件に関してのお問い合わせ等は、お受け致しておりません。 申し訳ございませんが併せてご了承いただけますよう、 お願い申し上げます。
引き続き被災地へ心を向けていただき、 時期ごとに必要になる情報に併せて、 一人一人ができる支援を見付けて、継続いただければと存じます。
沢山のお問い合わせをいただいておりますが、 お一人お一人に合わせてお答えすることが出来ませんので、 文章に代えさせていただきます。御理解いただければと思います。
能登半島地震に於いて被災された皆さまにお見舞い申し上げるとと もに、大切なご家族をお空に送ることになったご遺族の皆さまに、 心よりお悔やみ申し上げます。故人の一番良い笑顔を、 どうか思い出してあげて下さい。
復元納棺師 笹原 留似子
現在は火葬場も動き始め、延べ5日間の支援を終えて、
〈現在の被災地〉
現在も家屋倒壊や土砂災害、
特にこれからの時期は雪が降ることで支援のリスクも高くなること
過去の記憶を思い出してみます。各地の支援に入って、
発生した地震が残した爪痕の中で、生活を強いられます。
でも、ストレスはどんどん溜まりますから、
支援と援助と治療は、全部違います。
〈現在の医療支援〉
現地では災害専門の医療特別支援チームが被災者支援、
〈被災地支援〉
私たちのチームの判断として実施した項目の一つとして、
現地へは、その場の環境対応と判断が特に必要になるため、
今回は、それらの要件を全て満たす者でチームを編成して、
現在お問い合わせの多い、同行希望、様子を知りたいなど、
引き続き被災地へ心を向けていただき、
沢山のお問い合わせをいただいておりますが、
能登半島地震に於いて被災された皆さまにお見舞い申し上げるとと
復元納棺師 笹原 留似子
追伸
お空に行った大切な人と、