6.142018
感想文
先日授業に伺った高校の皆さんから、感想文が届きました。家畜や植物など、普段からいのちに関わってる生徒さん方だからこその、深い感想文でした。
〜眠れなくなったとき
悩んだ時こそ、眠れなくなることが多くある年ごろ。だからこそ伝えたことがあります。風習として伝わる、おまじないも加えてお伝えしました。
高校一年生、男子
中略「夢を見るということは、その日にあったことの情報を整理していら時だから、大変なことがあった時こそしっかり寝ることの大切さを知りました。」後略。
素晴らしい!拍手!!
〜宮沢賢治と座敷わらし
様々な民族風習を組み込みお話ししました。風習は、色々なことを教えてくれるものです。地元の子どもたちだからこそ、しっかり知っておいて欲しいことがあります。宮沢賢治が記録した、座敷わらしのお話しにも皆さん聞き入っていました。
高校一年生、女子
中略「私は座敷わらしは、ただの子どもの霊だとしか思っていませんでしたが、お話を聞き、座敷わらしがどのように座敷わらしになったのかが分かりました。ですがなぜ、座敷わらしはそんなにかわいそうだったのに、人々に幸せを与えてくれるのかということが疑問でした。私はきっと、自分たちに家がないから、家を貸してくれる代わりに幸せを与えてくれるのだと考えました。」後略。
思いやりの心を日々養っていることがよく分かります。素晴らしい感想文ですね。
〜震災
東日本大震災に於いての復元ボランティアの活動は、全国各地、海外からも本当に多くの皆様にご支援いただき続けられた活動です。現在でも、皆さんとのご縁は続いています。震災当初のその時の心情や、活動内容のお話しをしました。
高校二年生、女子
「私は震災のとき、身内を亡くしました。私はお別れに行きませんでしたが、祖母がとてもきれいな顔をしていたよと話してくれました。きっと笹原さんが、愛して復元してくれたのかなって思いました。もしそうだったら、ありがとうございます。「笑いジワが生きた証」という言葉に、シワを気にしないで沢山笑おうと思いました!」後略。
いや、まだ、シワは出来ないでしょ?(笑)心がスッキリ晴れやかになる笑いは、沢山経験して欲しい!沢山の経験をされるでしょうが、最後は笑顔溢れるように、その人生を応援してます!
大切な家族を亡くした経験のある生徒さんも多く、感想文には多くの想い出が語られていたこと、悲しい気持ちは決して間違っていたわけではなく、亡き人に心を深く向けていた証拠というとても大切な宝物を見付けてくれていました。
大切な家族を亡くして後悔していることを打ち明けてくれる感想文もあり、その中には「笹原さんが言っていた内容で、後悔の気持ちは、その人を大切に思っている証拠」という言葉を聞いて、大好きな人を想うモヤモヤしていた気持ちが、大好きなことがこれまでと代わりがなかったことに気が付き、スッキリ晴れたと書いてある文もありました。
しっかり深く、一つ一つの話しを聞いて考える力を持っている皆さんでした。
その中に一つ、良い話がありました。
「姉が部活で被災地を訪れた時の集合写真に、数え切れないほどの沢山のオーブが写っていました。姉も私も、その写真を見て怖いと思いませんでした。普通、心霊写真が写ると悪いことが起こるとテレビで見たことがありましたが、何一つ悪いことは起きず、逆に良いことがいっぱいありました。」後略。
生きていようと、死を迎えていようと年齢問わず、一生懸命生きてきた人たちは、一生懸命の人を応援したくなるものなのではないでしょうか?だからきっと、オーブに姿を変えた皆さんが、心から頑張っているみんなを、応援してくれていたのでしょうね。ちなみに、そのような不思議なお話しを、実はこれまで山ほど教えてもらって来ました。しかも、現在進行形です。
「今日教えてもらった民話や風習を、語り継ぎます!」と、書いてくれた子がほとんどでした。亡くなった大切な人も、震災も、語られなくなったら終わります。
だから、語り続けることで生き続けてくれる。
そう思う人に大切に語り継ぎ守られて、昔の話しは今に生き、生きる人の心を支えて学びを与え、私たちの心を育ててくれるものだと思います。
皆さんにお会いできたこと、本当に嬉しい限りです。先生方々、関係者、生徒さんの皆さまに心より感謝し、ご多幸をご祈念申し上げます。