11.232020
新型コロナウイルス感染症
コロナウイルス感染症の話しが、出ない日はない。そのくらい、世の中は新しいウイルスと向き合い、付き合っていくために、苦戦している。
私は岩手県、姉は札幌。高齢者施設に勤めている姉とも、コロナウイルス感染症について連日、話している。
人は、自分の予想を遥かに超えることと出会ったり、初めての体験をすることで、一度自分のペースを乱す。
情報がシャッフルされて、その中で正しいものと正しくないものに分けながら、あふれる不安を昇華して整理している。だから、正しい情報と自分の包容力を高める情報はとても大事。
包容力を高められれば、不安な時の心の器がとても大きなものになる。不安の度に、人は自分の器を大きく出来るチャンスが来ているのだと思う。
冷静な判断とは、そういう包容力と整理整頓で整っていくものだと思う。
そして、新しい情報を求め、組み込み、新たなペースを作って行こうとする心を持っていると思う。
みんな、いま、その作業中。
今回の新型コロナウイルス感染症のような、人の体を病ませるものは、心も疲弊させるものだ。
そんな話しを、姉としていた。
姉「遺伝子変異となると、相当、具合悪いんだと思うよね。今はどこにいても、感染する可能性はある。ウイルスとどう付き合って行くか、みんな悩んでる。利用者さんがもし感染したら、少しでも気持ちが楽になれるように、体に対しての治療対応が出来る知識を身に付けないとと、思いながら覚悟はしてる。」
私「本当だよね。高熱に、呼吸器に、倦怠感と食欲不振と、重なれば重なるほど、心も不安になるもんね。」
姉「大丈夫かい?傍にいるからね、安心してって、その時は治療にあたりたいなと、思う。」
私「具合悪い人がいたら、大丈夫?って、言える日本に戻ってくれたら良いのになって、この度のコロナウイルス感染症は、人の心までおかしくしちゃってるもんね。
コロナウイルスに感染した人を攻撃するのは、間違っていると思う。心配するのが、正当だと思う。コロナウイルスが怖いのと、その人の体に起きていることは別。一緒になっちゃってる。」
姉は、利用者さんのお願いを聞き、形にしたりつなげるのが得意だ。そんな中、一人の利用者さんの終末期に託された猫を引き取り、飼っている。姉の家は、そんな理由で4匹の猫を飼っている。
「ニャー」
電話の向こうで、猫の鳴き声がした。飼い主の亡き後は少し元気がなかったが、今はしっかりご飯も食べて、元気に過ごしているという。
モノマネの得意な姉が、軽く喧嘩を始めた猫たちに向かって、カラスの鳴き真似をした時、姉の家の猫が一斉に窓際に集まった。
喧嘩をやめなさいというのは簡単なこと。一旦注意をそらして、冷静になること。そうしたら何で喧嘩をしていたのかを考えられるということ。猫はすぐに仲直りして、固まって寝るからね。可愛いね。
カラスが鳴いたとき、生活のリズムの中でカラスは外に居るという固定観念が、猫の行動を決めたわけでしょ。カラスがすぐ隣にいたら、彼らは混乱するでしょ。その中で情報を整えながら、整理し切れてなくてもチャレンジしていくんだよね。
人も猫もつながって、支え合って、助け合わないと生きていけない。そういうものだと思うよ。
姉は、毎朝くるカラスと会話ができるという。
「いや、会話って言っても、お互いにカアカア言ってるだけだけどね(笑)可愛いもんだ。」
新型コロナウイルス感染症とどう付き合って生きて行くのか、一人ひとりに問われる時がいよいよ来たのだと思う。自分の人生に、どう組み込むのかはその人次第。新型コロナウイルス感染症は、災害の一つだと思う。今は、災害対応が、問われているのだと、思います。