専門技術育成コース Fコースの6日間の講習を終えました。
長野県から2回目の受講の方でした。E -3コースを前回受講され、Fコースに進みました。元々の職業は、着物を中心とした日本の伝統文化を守る職人の女性です。
専門技術育成コースは、マンツーマンで講習を進めていきます。テキスト、備品を含む講習料となっており、講習を終えてほとんどの皆さんは講習の中で使いこなせるようになった専門職用の道具一式を持ち帰り、直ぐに現場に向かわれます。
私と弊社の納棺師、復元師がいつも現場で使っている道具と同じ物が一式なので、けっこうな道具の種類です。
Fコースの特殊技術コースは、Eー3の基本的な参加型納棺全般を合格、習得された方が進めるコースです。
Eー3コースは、参加型納棺の一連を理解し、訓練の中で習得していただきます。
ご遺体に必要な処置の全てと、死後変化を学び理解して対応、処置と説明法、安置法を学びます。様々な備品を使いこなしていただきます。
グリーフケアの概念と、進めていく手順も習得していただきます。
初心者の方からベテランの方まで、一人一人に合わせたカリキュラムを作成し、進めます。
終了時には、「修了証」が授与されます。同時に、弊社の会員証もお渡しします。
名刺などに、参加型納棺師と記載される方が多いのが特徴です。
※参加型納棺は、株式会社桜の登録商標です。
Fコースは、Eー3コースを受講された方のみが受けられるコースで、いくつかのコースを準備しています。どこまで復元を行いたいかにより、コースが変わります。
納棺業の立ち上げをされる方、納棺の専門職としてのレベルアップで受講される方が多いコースです。
復元が困難だと思われ、今までは諦めていたけれど、やっぱり復元したいと強く思って受講される方がほとんどです。つまり、大きな後悔を解決するために講習に挑まれる方が多いです。様々な事情、背景を持つ、復元困難だったご遺体の、復元を行うためのセミナーです。グリーフケアも、進むにつれて深くなります。
特殊遺体のコースには、ご希望に合わせて災害支援を含めた動きをコースに合わせて習得していただきます。テキスト、専門職としての道具も一式付きますので、そのまま現場に向かうことが出来ます。
Fコースの内容は、現代の社会問題に直面しますので、社会の中にある支援の形も学びます。
修了証と弊社の会員証をお渡しします。名刺に「復元納棺師」と記載される方が多くいらっしゃいます。
弊社でいう「復元納棺師」は、参加型納棺と高度な復元納棺が出来る人という意味で、状況に合わせたグリーフケアにも対応出来、あらゆる立場の方々とチームで動けるという意味を持ちます。
Eー3コースと、Fコースを合わせて受講される専門職の方が多くいらっしゃいます。
綜合ユニコムさんのセミナーは、弊社の専門技師育成コースを抜粋した講習になり、とは言っても非常に深い内容で構成しておりますので、
参加型納棺を知りたいと思われる方は、ユニコムさんのセミナー、1日目の参加型納棺の手順を受講されてから、弊社の専門技師育成コースを検討されると宜しいかと思います。
復元技術を習得されたい方は、ユニコムさんの1日目と2日目を受講されてからご検討いただくのが宜しいですと、お問い合わせをいただいた時には、いつもそのようにご提案させていただきます。
ご希望の多かったリモート講習もスタートしていますので、項目に合わせて受講していただき、認定試験を合格されて、認定書をお受け取りください。4月はほぼ満員になっているようです。
現代は、高齢化と社会問題やパンデミック・災害などで死者数が増加の一途を辿り、益々、納棺の需要が高まる傾向にあります。
様々な機関との連携も増え、納棺業として求められる内容が非常に多くなりました。
人口は減少傾向で、これまでのサービスも形を考え進めていく必要があることを、とても強く感じています。
一昔前と現在は、まるで違うことを現場で感じつつ、セミナーを通して皆さんと一緒に社会問題に向き合っています。
日本の素晴らしい文化を守り、伝えることも納棺業の勤めだと使命を感じながら、現場では心強い各専門の方々と連携して、チームの中で考えることも増えています。時代の変化の渦中に居ながら、出来る事を見つけて挑み、ご遺族の安心に、みんなでつないでいきたいと日々考え挑み、これからも益々研鑽して参ります。