10.12023
出張セミナーが増えてきました。
コロナ感染症の時代に入り、感染の波はあるものの、この3年は、現場対応しなければならない多くの職種(公務、教育、医療、 葬送など)の皆様に向けての講習が大変増えています。
様々な項目の基盤になるこれまでの講習内容に加え、
災害時に対応した訓練を含めたセミナーを進めるにあたり、北海道から沖縄まで、ご依頼いただいた皆様の所へ出向く形の、 出張セミナーが大変増えています。 セミナーの中では座学は少なく、とにかく特訓と訓練の連日です。
加えて、葬送の時間の中にある死生学(風習)のお勉強会も大変増えて来ました。
これまでのベテランの方々が定年などで引退することにあたり、ベテランの皆さんから次の世代へ大切にして欲しい日本の風習の伝 承が行われ、 その中でコーディネーターを務めさせていただくことも増えていま す。
「おぉー!」「へぇ〜!」「もっと早く知りたかった〜!」「そういうことか〜!」という声がセミナー中、 多く飛び交っています。思わず声が出るのでしょうね。(笑)
風習って、解読するほど深いものですから、聞き及ぶ表面だけで判断することではありません。 実は科学的根拠に基づいていることも多くあります。 皆さん夢中で知識の引き出しを増やしていました。
ご希望により、宗教学と世界の宗教を知り、どのように現場に組み込むかという内容を加えることも増えていま す。現場を進めるにあたり、世界の死生観も、 ご遺族に寄り添いながらみんなで一緒に大切に出来るといいですね 。
風習の講習を終えると、皆さん「語り部」のスタートです。うなるほど納得してもらう、脳にしっかりインプット! それが私のモットーです。
普段の悲嘆と、災害に備えることの中には、「実動」部分と「心」のバランスが大切です。
自分を動かすのは、自分の心です。
災害の中に身を置いたときに、大きな悲嘆を抱えます。実際に生きる上で、悲嘆には様々な種類があります。その中で「 なぜだろう」「どうしてだろう」 と思うことが本当に多いものです。
その時に、地域や日本に伝わる風習の中に、時代を超えた知恵が含まれます。 先人の皆さんが体験した様々な実体験が風習になっていることも多 く、
悲嘆と向き合い、防災意識を高める必要がある今、私たちの仕事は「死から生きる」を見つめて、 生きる力を付けていくヒントを持つ仕事です。
受講いただく皆さんの意識が高く、質問も多く、テキストの中にない情報をお伝えすることも実際はあります。 引き続き皆さんと一緒に、 講習の中で考えていけたらと思っています。
弊社の専門技術育成コースも、大変混み合っていますので、現在はスケジュールの調整をいただく形になっています。
お申し込みはメールにて受け付けておりますので、必要事項をご記入いただき、 弊社セミナー受付担当からの連絡をお待ちいただけますよう、 お願い申し上げます。
復元納棺師
おもかげ復元師 笹原 留似子