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東京「綜合ユニコムセミナー」は今年で15年目に入りました

 
 
 東京で、春の3月と秋の9月と年2回行われる、「綜合ユニコムセミナー」は15年目に入りました。

 3月21日に1日目、
 3月22日に2日目を開催しました。

 1日目の
 「ご遺族・参加型納棺の手順とポイント」は、 エビデンスや根拠を元に、基本的な参加型納棺を理解し、キュア(技術)とケア(援助)のバランスを取っていきます。
 ご遺族にとって大切な故人を、ご遺族の希望に寄り添いながら、作るのではなく「戻す」技術を覚えます。技術者として必要ないくつかの心理学も習得し、故人を安らかで穏やかな表情に戻し、一つずつご遺族の不安を聞き取り理解し、安心に変えていきます。
 次の日に行われるステップアップの講習のために必要な一連を学び、習得していただきます。
 今回で、30回を迎えました。

 翌日2日目の
 「状況別復元処置と死化粧のポイント」は、今回で、27回を迎えました。
 前日の内容と併せてメカニズムを基本とし、故人のお体に起こっている変化を理解し、同時に予測して保全管理を行います。
 状況別グリーフケアの実践に向けて、グループワークやデモンストレーションを中心に必要な訓練を行ない、技術を習得していき、進めていきます。
 皆さんの現場の中にある、悩みや質問にもどんどん答えて進めます。私たちの仕事もまた、社会問題に直面します。特に「死」を取り扱う非常にナイーブで難しい部分と、人の人生を大きく左右する「悲嘆」に直接向き合いますので、ご遺族のその時々の心の中を理解し、組み立てていく訓練も同時に行います。目の前の方のケアと同じくらい、自身のケアも大切です。
 「自身のメンタルコントロールも、技術の一つです。」大谷翔平くんの名言ですが、私も同感です。

 ユニコムさんのセミナーは、全国各地から葬送で尽力されている、僧侶や神職など宗教者、葬儀担当者兼納棺師を志す方、納棺師、湯灌師、エンバーマー、死化粧師など、専門職の方が対象です。これまで、大変多くの方々が受講し、現場で活躍されています。

 今回のアンケートでは、全国各地から集まり受講された全員から100%をいただき、中には200%の方も居ました。情報を得ると、出来ることが増えます。これからの目標を多くの方が記入されていました。
 この結果はユニコムの皆さんのお力のお陰と、会場の講習の中で「チーム」、「連携」を実際に体験してもらえた結果だと思います。
 講習の中では毎回、災害と災害支援の心得についてお話しさせていただくことも多く、皆さんの気持ちがグンと上がった結果だと思います。皆さん一人一人の力が強まったことが講習の中で感じたことが、とても嬉しく感じました。これから、益々御活躍されることを、微力ながら応援しています。

 今回の能登半島地震災害支援は、ユニコムさんのセミナーを受講された方々からのSOSで、出動しています。

 そのながれで、綜合ユニコム「フューネラルビジネス」の冊子で、能登半島地震災害支援について、寄稿しています。今回は、「災害安置所支援チーム・ジーニーズ」のチームでの出動支援になりました。様々な災害の中にある決まりや、特徴、支援時の心構えなどを記載しました。皆さんの、今後の災害支援の一助となれば幸いです。
 

     復元納棺師 笹原 留似子
 
 

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