1.12019
今年もよろしくお願いします
毎日本当に忙しくて、現場もとても立て込みました。
そして、様々な業務もたくさんある中で、伺った「いのちの授業」のご縁から日々増えている、小中高生からの相談がある度に、多業種の皆さんと色々な会議を開いて話し合った年でもありました。
御遺族の悲嘆の援助も毎日続いていました。悲しみは、いきなり解決するものではありません。色々と向き合いながら、ゆっくりじっくり温めていく感情だと思います。求める答えは、故人と遺されたご本人の関係性の中にしか、ないものだと思います。私がお手伝い出来ることは、一緒に大切なことを探すことでしょうか。泣いたり笑ったり、そういう時間もたくさんありました。
昨年も、全国各地の中学校、高校を中心に「いのちの授業」に回らせていただきました。看護学校や、看護師さんの新人研修の講師としてもたくさんお声掛けいただきました。
いのちの授業の後は、生徒さん方々からの感想文が届くことがあります。手にした時、とても嬉しい瞬間です。みんな、色々なことを打ち明けてくれます。家族を亡くした経験のある子たちも多いことを知りました。
「いのちの授業を聞いて、気が付きました。ただただ悲しかったけれど、悲しい気持ちの意味を知った時、初めて自分で整理が出来ました。」
「涙は止まらないけれど、今でも生きていた時と同じく、大好きである気持ちが変わっていない自分の気持ちに気が付きました。なんとなく安心して、時間があの時に戻った気がしました。」
「どうして僕を置いていったんだろうと、毎日泣いていました。ある日、机の上の鉛筆が何もしてないのに落ちて、「いいから、宿題やりなさい!」と生きていた時に母がいつも言っていた言葉がよみがえってきました。毎日涙は出るけれど、ハッと思ってぷって、笑ってしまいました。机に向かうと、母がいつも通り後ろに立っている雰囲気がしました。いつも通りだと、腕を組んで仁王立ちですから、たまには笑顔の母が立っていてくれたら良いなって、思います。」ステキなお母さんなのですね。
子どもたちの感想文の特徴は、経験したことの中にある言葉「重い」「キツイ」という言葉が目立ちます。その前後にある文を拝読してみると、その言葉は「深い」に変換出来るかな?と、思うことが多くあります。
自分の体が成長するとき、心も一緒に育ててあげること。心と体のバランスの中に、幸せな生活を送るためのモラルを組み込みます。モラルは、社会のルールです。自分を評価してもらうための嘘はダメ。いずれバレます。人を傷付ける言葉を使わない。思いやりのある言葉を知り得て変換出来る訓練をすること。人は1人では生きられませんから、心を遣ってもらったときに感謝する癖をつけること。その中で、自分のやりたい事を見つけ、自分とは何だろう?大人もそういう自分と向き合いながら生きています。私も、そうです。
いのちの授業の後、生徒の皆さんからの質疑応答や相談に、私も老婆心をフルに発揮する時間があります。(笑)
昨年も、たくさんの感想文をいただきました。ありがとうございました。
昨年も沢山お申し込みをいただきました、県外講演の御依頼、医療の学会の出向など今年〜来年の春までは出来るだけ延期させていただきました。いのちの授業のご縁から、いのちや人生に関わる内容で多くの子どもたちからの相談がある今、どうしても今年進めたいことがあるからです。ご理解いただいた皆様、特に全国各地の多くの医師の皆さま、深い御理解に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
今、生きている人は、お空の上に行った人を輝かせられる唯一の存在です。私たちの生きざまが、きっとお空の上の大切な人を励ましていると思います。
今年も、どうぞよろしくお願い致します。皆さまにとって、今年がキラキラ輝くステキな一年になりますように。