6.32019
じじ
〜取られた!!
朝のニュースに夢中のじじ。私は緊急出動の現場に行くため、急いで準備中。
ふっと見ると、後ろのテーブルに置いてある朝ごはん。猫たちはおかずの匂いを何やらクンクン嗅いでいる。
振り向いたじじ。
じじ「あっ!玉子焼き取られた!」
その日はバタバタで、帰りはすっかり夜になった。
私「ただいまー!」
声を掛けると話し出す、じじ。
じじ「この前はよー、ご飯の上に乗せた目玉焼きがよ、無くなってたんだよ!!びっくりだよ!!」
私「誰の仕業?」
じじ「分からなかったんだよ〜。でも、部屋にはおれと犬しか居ないから〜、犬見たらよ〜、知らん顔してるんだよー。」
私「いや、チロ、そういう顔だから(笑)」
じじ「あ、そうか!舌舐めずりをいっぱいしてたから、犬だと思うのさー!
きっと今までも取られてたけど、気がつかなかったんだなぁ〜」
私「素晴らしい。拍手!こだわらない、とらわれない、そういうのが一番幸せなのさ!」
じじ「そっか〜!」
〜噛み合わない会話
早朝、84歳の私のいとこが遊びに来た。母の甥っ子。87歳のじじとはとても仲良し。
じじ「今日は、天気良いな〜」
いとこ「今日、病院に診察行ってきた〜」
じじ「昼は、そうめん食べたいな〜」
いとこ「家の雑草が一気に生えてよ〜」
じじ「昨日のテレビ見た?」
いとこ「息子が忙しくてよ〜」
いつも通り、会話がかみ合わない2人。不思議といつも、盛り上がっているように見えるのは、何故だろう?(笑)
いとこ「あー、コーヒーごちそうさまぁ!」
じじ「じゃまた来てね〜!」
いとこ「はいはい〜!」
でも、最後は合っている(笑)なんか、すごく面白い。ホンワカしてしまう、そんなひと時でしたとさ。年寄りって、癒される(笑)
〜変な鳴き声
夜中、持ち帰った仕事をしていた。じじの部屋から、気味の悪い変な音が聞こえてくる。
私、恐る恐る、じじの部屋をのぞく。
やっぱり聞こえてくる、変な音・・・
「ヒヤオゥ〜〜・・・ヒヤホゥ〜〜・・・」
私「なんの音?」
じじ「無駄鳴きするから、ヒヤホゥ〜〜って言うと静かになってな、おれのところに来るんだよ〜〜♬」
私「いや、それだけさぁ、じじに忠実なんだから、心配してんでしょ?」
じじ「え?そうなの?(笑)」←犬に聞いている
じじ「ヒヤホゥ〜〜」
私「やめなさいよ、かわいそうに!」
じじ「ほら、見てみろ!シッポ振って、喜んでる!」
私「あら、本当だ!いいの?チロ?」
チロ「ワン!!」
私「そっかぁ、良いんだぁ(笑)」
私が仕事に行っている間、きっと二人はこうして遊んでいるのだろう(笑)私の知らない世界だった(笑)幸せは、他人が決めることではないということを学びましたとさ。